おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

そんなに知識も無いのに

 なぜか購入してしまう、ドラゴンボールを題材としたゲーム。
 アニメで、漫画で見たあの戦いをこの手で!
 ……なんてことを深層心理で思ってるんでしょうか?
 あんまり知らないくせに(笑)。

 で、何の話かといいますと、ついにコレに手を出しました。


 どうやら評判は良くないらしく、相場がかなり暴落しているようです。
 ちなみに私の購入価格は1,500円。

 これで「ドラゴンボールZ3」「超ドラゴンボールZ」「DBZ スパーキング!NEO」が揃いました!
 ……何をやってるんだ(笑)。
 でもこうして同じ素材の作品を比較するのって面白くないですか?

 というわけで、さっそくインプレッションをリアルタイム風味で書いてみました。
 昨日購入しましたので、2日に渡っての感想の変化を楽しんでいただければ。  ちなみにアーケード版は未プレイです。


▼ 購入1日目

 まず電源ON、オープニングムービー開始。
 おぉっと!なんて美麗なモデリング
 服のはためきまで、ストIIIよろしくこだわった動きがいい感じだ。
 これはまさか実機映像なのか?だとしたらとんでもないCGだ!

 さて、いざプレイ開始。
 まずはカードを作った方がいいようなので、当然フリーザ様で作成。
 というか選択出来るキャラが少ない!
 対戦バランスまで考えた繊細な作りの格闘ゲームとなると、おいそれと人数は増やせないか。

 いよいよプレイ!
 オーソドックスにアーケードモードをスタート。
 ……ぐぁっ!モデルがショボイ……
 いや、ショボくはないんだけど……オープニングのモデルは……
 あれはただのムービーだったのか、無念。
 あんな綺麗なのはPS2じゃ無理か……。

 さぁ試合開始だ。対戦相手は18号。
 まずは近づいて攻撃!
 弱弱強強と4連コンボが繋がり敵を吹っ飛ばしたが……地味だ。
 次に各種飛び道具を射出してみるも、これまた地味。
 よし、ゲージが溜まった!デスボォーーール!
 「この星を消す!!!!」とは言わないが……
 ちっちゃ!デスボールちっちゃ!バスケットボールくらい!


 ……これが初プレイ印象。
 その後とりあえずアーケードモードクリアまでプレイ。
 で、感想は……とにかく地味だ!

 この作品はドラゴンボールありきで作った格闘ではなく、逆なのかもしれない。
 つまり、組みあがっていた格闘システムにドラゴンボールキャラを乗せた感じ。
 格闘ゲームとしての出来は思ってたよりしっかりしている。
 駆け引きが奥深そうな感じがするし、コンボも研究し甲斐がありそう。

 ただ……いくらなんでも迫力に欠けるというかなんというか……
 「原作に忠実」を謳い文句にしてるけど、原作ってこんなに地味だったかな?
 特に超必殺技フィニッシュで惑星の割れた絵が出たときは失笑してしまった。
 あれはチープすぎ……ないほうがマシだ!


▼ 購入2日目

 今日も懲りずにプレイしてみた。

 きっと格闘として奥が深いに違いない!
 そう思いつつトレーニングモードを選択してみた。
 使用キャラはやはりフリーザ様。

 適当に弄っていると大発見!
 なんと、デスボールはタメが可能な技だったのだ。
 さっそく最大に溜めてみると……ぷく〜っと膨れて画面1/3程度の超巨大デスボールに!
 なんだよ、コマンド表に「タメ可」とでも書いててくれよ!

 急いで射出すればバスケットボール程度、溜めれば超巨大。
 理に適ってていいね。


 次にシステムを吟味。
 どうも弱強2種類のホーミングアタックの使いどころがキモとなりそうだ。
 他にもコンボ中の技をキャンセルしての必殺技やガードキャンセル
 そしてスーパーキャンセルまであるようだ。

 このガードキャンセルやスーパーキャンセルは、初期状態では使えないらしい。
 育成してスキルを獲得しなければならないのだ。
 この育成システムが面白く、育て方によって技や特殊能力までかなり変化するようだ。
 なので、初期状態では面白さの半分くらいしか味わえないのかも。
 育成ありきの対戦ゲームってのも斬新だなぁ……しかもアーケードで。
 カード購入は必須というわけか。う〜む。


 色んな要素を噛み砕きつつトレーニングしてみて辿り着いたひとつの結論。
 本作はストイックな格闘ゲーム
 アクションではなく、格闘。
 ここさえ履き違わなければきっと楽しめるはず。


 難点を挙げるとすれば2点。

 まず1点目は演出のチープさ。
 いくらなんでも全体にチープすぎる!
 特にエネルギー波関連は初期PS(PS2ではない)作品のグラフィックを思わせる貧弱さだ。
 あまり派手にしてもプレイに支障が出るかもしれないが、もう少しなんとかなったんじゃ……。

 2点目はその硬派な内容。
 「超ドラゴンボールZ」は、格ゲー精通者じゃないと真に楽しむのは難しいだろう。
 キャンセルに確定反撃、シビアなジャストタイミングを要求されるコンボ。
 これらの操作を実践出来なければ、本質に触れることが出来ないのだ。
 ガチャプレイではすぐに飽きてしまうこと間違いなし。


 というわけで、2日遊んでみた結論は……

・硬派格闘ゲーマーなら「超ドラゴンボールZ」を買うべし!駆け引きの奥深さはプレイ価値あり。
・爽快アクションでドラゴンボールの雰囲気を体感したい方は「スパーキング!NEO」。
・適度な格闘ゲームっぽさとド派手演出の両方を楽しみたい方は「ドラゴンボールZ3」。

 こんな感じ。


 価格は暴落してるけど、対戦相手がいるならかなりの良作かと。
 アクションでワイワイではなく、真剣勝負向けの作品だ。

 ……ただこのストイックさは、題材であるドラゴンボールと相反している気がしないでもないような……