おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

もしかして

 私はレースゲームが好きなんだろうか?
 それはひとまず置いといて。

 先日書いたMANHUNT2のことだけど、どうも状況が芳しくない。

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 リリースの延期、米国内でのレーティング論争、英国及びアイルランドでの発禁。
 来月には遊べると楽しみにしていただけに残念……
 今後いい方向に転ぶことを期待したい。

 というわけで、冒頭のつづき。

 クルマの知識は皆無、プライベートでもクルマは所持していない。
 つまるところ、私はクルマ自体に興味がないのだ。

 しかし……

 昨日Xbox360のUK版ソフト「colin mcrae DiRT」を買ったときにふと気付いた。

あなたはどれだけ積みゲーを増やせば気が済みますか?
 これで360のレースゲーム購入数が5本目だということに……!
「クルマに興味はないのに、レースゲームは好き」
 多分そういうことなんだろう。

 ……そんな人、他にもいるのだろうか?

 と、せっかくプレイしたので軽くインプレッションでも。

 まず本作最大の特徴は、その描き込まれたCGにある。
 秒間30fpsとはいえ、ここまでの絵が表示出来ることに感心した。
 HDRの処理も凝っており、アーチを潜る度に眩しさを感じる。

 そして特筆すべきは車体のダメージ処理。
 激突時にリアルタイムで計算しているのだろうか、非常にリアリティのある壊れ方をしてくれる。
 あまりに酷いぶつかり方をすればタイヤが吹っ飛んだりし、リタイヤとなってしまうほどだ。
 壊れ方は車体のみならず、コース上に配置されているオブジェもまたリアルさを感じさせる。
 例えばガードレールならぶつかった部分がへこんだり。
 これはレースゲーム初じゃなかろうか?

 もうひとつ大きな特徴は、一般的なラリーカーのレースだけではないということ。
 トラックや4輪バギー、さらには巨大な箱トラックのレースまであるのだ。
 荒々しいダートコースを疾走していたら、急カーブで横転なんてザラ。
 横転するレースゲーム自体少ないだけに、これまた嬉しい。

 難点は操作性にあるだろう。
 これがコリンマクレーシリーズの挙動だ、と言えばそれまでかも知れないが……

 まずステアリングが軽すぎる。
 どんなコーナーでも余程のことがないと曲がりきれないことはない。
 逆にクイックすぎてカウンターを当てるのが難しいほどだ。
 せめてステアリングの重さをコンフィグで弄らせてくれたらよかったのに。

 次にブレーキが効き過ぎる。
 グラベルを走っていようが、ブレーキは万能なのである。
 いかん、突っ込んだ!と思っても、余裕で間に合ってくれる。

 この2点のおかげで、よく言えば気軽に走れる、悪く言えば緊張感がない。
 とはいえ、バギー等のレースでは結構な緊張感が味わえるので、なんとも評価し辛い。

 欲を言えば、PS2で発売されたWRC4くらいの操作の難しさが欲しかった。
 あれも挙動的には嘘が多いんだろうけど、操作に夢中になれる要素は確かにあった。

 総評として、セガラリーやラリスポが好きな方にはうってつけかと。
 あとは私のように技術デモとしても確認したいと言う方にも。
 この壊れっぷりは一見の価値あり!



 勿論レースゲームとして十分及第点突破な作品。その証拠に、最近ゲームをはじめてもすぐ電源を落としてしまう私が、3時間くらいぶっ通しでやってましたから(笑)。