おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第十七回 - 原点

関西の某所に、プロレス好きの方がいましてね。
仮にEさんとしておきましょうか。

Eさん、昨日の昼下がりに近所のゲームショップに足を運びましてね。
しばらくXbox Oneと睨めっこしたりしてたんですが、長考した末決意を固めたらしいんだ。

今回も、360版でいこう。

入店した手前、手ぶらで出るのも気まずかったんでしょうかねぇ……
Eさんゴールドメンバーシップ12ヶ月を手に、レジに向かった。
ついでに買ったプロレス検定DS、いつ遊ぶつもりなのかは分かりませんが、
彼の殊の外浅いプロレス知識がどの程度通用するのか、気になりますねぇ……えぇ……はい。


というわけで、私は今年もXbox360版で戦うことを決意したのであった。
どの道旧世代機で発売されるのはこれで最後。
よしんば2K15以下だったとしても、私が死に水を取ってやろう。

ちなみに、本ブログスタッフはオンデマンド版を購入予定。
配信日にその触り心地を書き流す予定なので、様子見をしている君は安心して待たれよ。



さて。



今回は、私のある意味原点となるプロレスゲーを紹介させていただこう。
我がオンラインプロレス人生は、ここからはじまった!



いきなり動画からスタート。
まずはこのオープニングムービーを見よ!




真っ白なキャンバスの上で交錯する、それぞれのプロレス観。
私のオンラインプロレスラーとしてのキャリアは、ここからはじまった




一応エキシビジョンで遊ぶこともできるが、その内容は至ってシンプル。
一通り試合形式を楽しむことはできるものの、精々オンライン出撃前の調整として使用する程度であった




用意されているデフォルトレスラーは、ボンバーカモタにサザナミタツオ……?
賢明な読者諸兄姉ならば、この名に覚えがあるであろう。
そうである、奴らが再びリングに帰ってきたのである!




頭部こそモデルレスラーの面影を感じるものの、そのコスチュームはご覧のありさま。
「オンラインでは実在レスラーはダメだぞ!」と釘を刺しているかの様である




メモリーカードに生き残っていたデータを読み込んでみると、
あの時代を戦った懐かしいエディットレスラーがぎっしり。
どれ、10年振りにその出来映えを見てやろう




実名レスラーの名をそのまま使用するのは公式にアウトだった為、
オンラインはさながらリネーム前のファイプロ状態。
ちなみに私のライガーは、ご覧のとおりサンダー(杉山に非ず)を名乗っていた





無駄にバリエーションを増やす癖は今も昔も変わらず。
バトルライガーからVT仕様、仕舞いには狂神まで作っていた様だ




ヘビー級でメインに使用していたのは、世界の巨人ジャイアント馬場
ちなみに私のオンラインプロレスデビュー戦は、ライガーではなくこのジャイアント馬場であった




エース・ラリナイダスという身も蓋もないネーミング。
この他「オレンジ」や「ゲイゲキミサイル」「レオン」といったレスラーが並んでいた。
いやはや、この頃から好みは変わっておらんのう




アンコクベンジャミンは、ボディのテクスチャを一度デザインで塗り潰し、記号で描き直すという手間をかけている。
この時代のポリゴンモデルだからこそできた力技と言えよう




女子団体にもちょくちょく参加していた様で、このブルケイコとシシドERIというレスラーのデータが残っていた。
なんだかあの頃の記憶がじわじわと甦る様な甦らぬ様な




サンダーのムーヴセットより、つかみ技(前)。
む、今作っても大差なさそうな気が




この頃には既に連続技の概念も取り入れられていた。
コレ、このまま現行機種に移植してくれても面白いんじゃなかろうか




WWEシリーズでは未だ実装されていない機能、それがこのモーション作成機能だ。
自由にモーションを作り出せるという夢のような機能だというに、何故に本家にはフィードバックしなかったのか




まずベースモーションを選択し、その後部位毎のモーションを組み合わせて仕上げていく。
細かく表情をつけたり、モーション毎のスピードを調整することも可能なので、
工夫次第でありとあらゆるアピールが作れてしまうのだ。

また、ただアピールを作るだけでなく、ランニングモーションを御大用に大股にしたり、
少しうつむき加減にして三沢用にしたりと、レスラーの特徴を表現する上でも大いに活用できる機能であった




ベイダー用に作成したマッスルポージング。
こうして作り上げた自作モーションを披露するのも、オンラインプロレスリングの楽しみのひとつであった。

この他、ヒット判定を自作アピールにつけ、打撃技として使用できる機能もあるにはあったが、
判定フレームが短すぎて使いものにならなかったのが残念であった




ライガー用にこしらえた人差し指振り下ろし動作。
大技を決めた後は、このアピールを挟んでカバーに入るのだ



おまけ

まさか、メモリーカードにリプレイデータが残っているとは!
データが飛んでしまっては一貫の終わり……私はここに、あの日の思い出を記録させていただこう。


ONSHOはイノチから奪ったヘビー級のベルトを手に、
そしてサンダーはアジシオから奪ったジュニアヘビー級のベルトを手に。
オンプロ時代最後の一大決戦、SWGP統一選手権試合。
いろいろと突っ込み所も多いが、この原点があるからこそ、今の私があるのだ




ノスタルジーに浸るのはまだ早い。
俺たちの時代は、まだ終わっちゃいないぞ!
聞こえているか!聞こえているのか!



今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。



追加画像


ロックされているアイテムの一部をご覧いただこう。
しかしR・K・マサオとは、これまた……