おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

WWE 2K17 - 不屈のプリンス

さて本日は、あの日の聖鬼軍の片割れを紹介させていただこう。
若くして御大の期待を一身に背負った192cm120kgの赤パン巨人……その正体や、如何に。



若くして大舞台に抜擢され続けたもののなかなか大成する気配がなく、未完の大器と揶揄された不屈のプリンス。
そうである、今回のモデルは旧全日版田上明である。
あえて口が半開き状態の素材をベースにすることにより、妙に間の抜けた雰囲気を再現できたか否か




その他ヘアスタイル候補彼是。
謎のバクハツヘアも問題なく再現可能だ




具体的には95年前後の田上をイメージ。
入場は赤いジャケット、胸には PRO COLLECTION の文字列




さて、ここからは田上明のムーヴについて簡単に触れてみよう。

パートナーも得意とする、腕を捻りあげてのスピンキック。
その長いコンパスで、相手の頭部を正確に捉える




これまた聖鬼軍お揃いのコーナー串刺しフロントハイキック。
トップロープに足の掛かる勢いで、躊躇なく正面から蹴り抜く




ラリアットはショートレンジで放つことがほとんどであり、起き上がり小法師式も得意とする。
なお、実際の田上は左腕でラリアットを放つ




田上本人は「後家殺し」と呼称する、スイングのゆったりとした延髄斬り。
そのフォームは、天龍のそれとほぼ同型である




御大の面影浮かぶ脳天唐竹割り。
噴火状態ではこの唐竹割りのみならず、
耳削ぎやクロスチョップの他、骨法の揚(あげ)のような突飛な攻撃を仕掛けることも




「フンガー!」と吼えつつ放たれる大開脚ダイナミックキック。
トップロープからダイビングで決めることもあるこの技は、
ヒットすれば一気に流れを引き寄せる破壊力抜群の技である




鶴田譲りのギロチンホイップ。
実際はコーナーパッドではなく、トップロープに向かって放り投げる




アトミックドロップから間髪を入れずバックドロップに切って取る、田上の得意連携。
キックキャッチから繰り出せるアトミックドロップは相手がダウンしないので、
この連携をいい具合に再現できるぞ




ジャイアント馬場直伝、ランニングネックブリーカードロップ。
身長がもう10cm高ければ、フィニッシャーにもなり得たか




四天王の中では珍しく観客へのアピールも行う田上。
ここから繰り出されるのは、ダイビングエルボードロップや大迫力のダイビングボディプレスだ




リング内だけでなく、場外の相手へもダイビング攻撃。
不格好なフォームはさておき、これ程の巨体が飛んできて無事で済むわけがない




相撲のバックボーンを活かして開発された必殺技「ノド輪落とし」。
相手にノド輪を決めた後、そのまま高々と抱え上げリングに叩きつける荒技だ。
この技の他、アトミックホイップや閂スープレックス等、田上の技はダイナミックなものが多い




ノド輪落としは、あらゆるシチュエーションで狙うことのできる必殺技だ。
こちらは、トップロープに据えた相手に決める大車輪ノド輪落とし




極め付きは、エプロンから奈落へ直行「断崖式ノド輪地獄落とし」。
今でこそポピュラーなエプロンでの攻防であるが、この技こそが元祖断崖式なのだ。
いや、本作には収録されていないのであるが




四天王の中ではもうひとつパッとしなかった田上であるが、この投げっ放しジャーマンを皮切りに大噴火。
当時田上にジャーマンのイメージが全くなかった為、初公開試合では観衆も大バクハツ




田上の進歩した部分(御大風表現)その2、ダイナミックボム。
投げっ放しジャーマンに続き唐突に披露されたこの開脚式パワーボムは、
田上の四天王での地位を上位に押し上げるに十分なインパクトであった




三沢のエメラルドフロウジョンに対抗し開発された新必殺技「オレが田上」。
ただ、この技は舞台をNOAHに移して以降に使いはじめた技である為、
本モデルのムーヴセットからは外してしまうべきであろう。
余談ながら、NOAH版ならばさらに「つくば薪割り」と「秩父セメント」が加えられる




久々に揃った旧全日四天王。
そろそろガイジンサイドも欲しいのう




旧全日のプロレスゲームを今の技術で遊びたい……
そんなささやかな夢を少々ぎこちなくも叶えてくれるのが、このWWE 2Kシリーズなのだ




ようやく揃った四天王。
その内動画ででもまとめてみたいところであるが、さて。


今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。