国産ゲーム初紹介

　少し古い作品になっちゃいますが、今プレイしてもきっと色褪せていることはない、夏の夜にぴったりなホラーアドベンチャー。

　プレイステーションで発売された１作目は、その画面構成や、バイオハザードと同じくホラーアドベンチャーだったことにより、好評を博していたバイオハザードとなにかと比較されました。しかし蓋を開けてみれば、その内容はまったく異なるものだったのです。

　今回紹介するのはその２作目。


「SILENT HILL 2」（Play Station2） 　９枚の赤い紙が貼り付けられた壁。なんか気味が悪いなぁと思うでしょうが、まさにそんなゲームです。

　死んだはずの妻から届いた手紙。「サイレントヒルの思い出の場所で待っている」……主人公であるジェイムス・サンダーランドは会いに行くことを決意、一人サイレントヒルに向かいます。

　ハードをPS2に移し、グラフィックは格段に進歩。霧と闇に覆われた絶望の街が美しく描写されます。クリーチャーのグロさももちろんアップ。新たにデザインされたその異形たちは、見た目も動きも生理的に気持ち悪い！そいつらをグチャグチャと棒切れや鉄パイプで殴っていくわけです。

　物語はマルチエンディングになっており、迎えることの出来るエンディング数は４＋１種類。一応ベストな感じのも用意されてますので、全種類みる価値は大。文学的な謎解き、ゲームミュージックの域を超えたBGM、数々の不条理な展開。どこを切っても一級品です。物語自体抽象的な表現が多いので、あれこれ考えるのが実に楽しいです。

　なぜ街がこんなことになってるのか。なぜ死んだはずの妻から手紙が来たのか。この街で出会う数少ない人間は、少しズレたような人物ばかり。そんな焦燥感の中、少しずつ真実が解き明かされていきます。

　アクションが苦手だから謎解きメインで楽しみたい……またはその逆って方。そんな要望を満たすべく、アクションと謎解きが個別に難易度設定可能。至れり尽くせりですね。

　ホラーアドベンチャー屈指の名作、SILENT HILL2。今なら追加シナリオまで収録されたバージョンが格安で入手できると思います。こいつはオススメですよ。

　是非三角頭の恐怖を体験してください。




オマケ：無印版はリバーシブルジャケットになってます