ある程度プレイしてみた時点で
先日購入をお伝えした、バーンアウトリベンジ。
ランク7くらいまで進みましたので、感想を冷静に書き綴ってみます。
前々作、前作との違いや優劣のポイントも。
#長文注意!
「BURNOUT」シリーズ
(Play Station2)
先日発売されたバーンアウトリベンジ。システムを改変した本作は、バーンアウト3:テイクダウンの「続編」という位置付けではなく、「もうひとつの可能性」といった見方がしっくりくる。どちらが先に発売されても問題なかっただろう。
■ バーンアウト3:テイクダウン ■
手に汗握る緊張感・抜ける様な青空・メロディックパンク主体の陽気なBGM。これが3のキーワード。原色を多く配した画面構成は派手で、見ていて気持ちがいい。
道を行き交うトラフィック(一般車)は、全て危険な障害物。激突すれば即お陀仏だ。かする程度ならOKなのが緊張感を程よく高めてくれるし、ギリギリを走行することによりブーストゲージを蓄積出来るので、システム的に危険走行を自然と促してくれているのが素晴らしい。
道幅は広く、ドリフトを駆使しつつトラフィックの隙間を抜けて走るのは爽快の一言。ドリフトもまた危険な走行なのだが、そういった危険走行は全てブーストゲージの蓄積に直結しているのだ。横滑りしながらゲージがグングンと溜まる様は、これまた爽快。
難点として挙げるなら、クラッシュイベントの仕様だろうか。ステージに配置されたパネルを取ることによりポイントが2倍・4倍となったり、逆に半減してしまうものも用意されている。それ自体は面白い試みだとは思うが、結局はゲーム性が×4のパネルをいかに取るようにクラッシュするかに集約されてしまっているのだ。
目玉のひとつであるモードが、このシステムのせいで自由度を失い、作業に近い感覚でのプレイを余儀なくされた。せめてパネルのあるモードとないモードを別々に用意してくれていれば、文句はなかったのだが。
■ バーンアウト リベンジ ■
リベンジと3の最大の相違点は、順行車線の普通サイズの車ならぶつかってもいいという新システムだろう。このシステムの恩恵で、爽快感は遥かにアップした。その分緊張感という点では3より劣るのは仕方のないことか。
緊張感を保つ為に施されたバランス調整は、コースの出っ張りが若干増えたことと、順行車線とはいえ大型車に激突するとこちらが当たり負ける、というもの。ランクが上がるにつれ大型車の往来も増えてくるので、結局はトラフィックを避けて通るのが安全という結果に落ち着くだろう。
また、タイムアタックであるバーニングラップでは、トラフィックを破壊しながら順行車線を走ってもゴールドメダルの獲得は難しい。対向車線を走り、常にブーストゲージを蓄積しつつブーストボタンは押しっ放しにするくらいではないと、ゴールドにはなかなか届かないだろう。このバーニングラップは非常に緊張感のある仕上がりになっている。
3から改善されたのは、クラッシュイベント。2と同じく純粋な破壊=ポイントという形に戻り、スコアアタックが楽しくなった。システムこそゴルフのようなスタートダッシュを用意したりはしているが、その根幹は不変である。
前作より劣ると感じた点は、「全体の」ではなく、「クラッシュ時の」爽快感。どうにも爆発炎上がおとなしくなってしまった感がある。画面全体に写実的な色使いになったこともあり、それがクラッシュにも影響を及ぼしたのかもしれない。スピード感や景色の美しさといったポイントにおいては甲乙つけ難いのだが、破壊のカタルシスといった点においては、3の方が上だったと言わざるを得ないだろう。贅沢な話ではあるが。
賛否両論の新要素として、各コースには多くの分岐点が用意された。バーニングラップではこの脇道を全て把握し、ベストなラインを模索することがゴールドメダルへの近道となるだろう。この分岐点の追加と共に、ジャンプポイントも多数配置され、さらに豪快な走りを堪能することが出来るようになっている。
私的にはこの要素は歓迎。1コースを極める楽しみが増えたし、純粋に自由度の高まりを感じたからだ。
■ バーンアウト2 ■
新作2作が発売された今、2なんて不要だと思うかもしれないが、これら3作品はどれも違う色をもっており、それぞれが秀でた点を持っているのだ。
2で特筆すべきモードは、チェイスだろう。1台の車を時間内に潰すのが目的のこのモード、追う方も追われる方も白熱必至。今となってはグラフィックも弱くは感じるが、十分プレイに耐えうるレベルのものだ。
なにより2には、3及びリベンジの2本よりも素晴らしい点がある。それはBGM。
3とリベンジは実在アーティストの楽曲を収録。ゲーム性にピッタリな楽曲のチョイスは、興奮をさらに倍増させるに十分効果的なものだった。
では2はというと、オリジナルの楽曲で勝負している。それだけだと大して取り上げる必要もないのだが、このBGMにはとある仕掛けがあるのだ。
危険走行を繰り返し、ブーストゲージを蓄積。フルチャージ出来たなら一気にぶっ放すわけだが、なんとブースト発動と同期してBGM音量が上がり、メロディックな主旋律が加わるのだ!
この演出により、ブーストの快感は絶大な効果。途切れてしまったときの気持ちの燃え尽き感……まさにバーンアウト!
バーンアウトファンならば、一度は2を経験して欲しい。
#余談。DJ RYUの微妙なトークが好きだったんですが、リベンジでは消滅していて残念。この点においては3の圧勝といえるでしょう(笑)。
ランク7くらいまで進みましたので、感想を冷静に書き綴ってみます。
前々作、前作との違いや優劣のポイントも。
#長文注意!
「BURNOUT」シリーズ
(Play Station2)
先日発売されたバーンアウトリベンジ。システムを改変した本作は、バーンアウト3:テイクダウンの「続編」という位置付けではなく、「もうひとつの可能性」といった見方がしっくりくる。どちらが先に発売されても問題なかっただろう。
■ バーンアウト3:テイクダウン ■
手に汗握る緊張感・抜ける様な青空・メロディックパンク主体の陽気なBGM。これが3のキーワード。原色を多く配した画面構成は派手で、見ていて気持ちがいい。
道を行き交うトラフィック(一般車)は、全て危険な障害物。激突すれば即お陀仏だ。かする程度ならOKなのが緊張感を程よく高めてくれるし、ギリギリを走行することによりブーストゲージを蓄積出来るので、システム的に危険走行を自然と促してくれているのが素晴らしい。
道幅は広く、ドリフトを駆使しつつトラフィックの隙間を抜けて走るのは爽快の一言。ドリフトもまた危険な走行なのだが、そういった危険走行は全てブーストゲージの蓄積に直結しているのだ。横滑りしながらゲージがグングンと溜まる様は、これまた爽快。
難点として挙げるなら、クラッシュイベントの仕様だろうか。ステージに配置されたパネルを取ることによりポイントが2倍・4倍となったり、逆に半減してしまうものも用意されている。それ自体は面白い試みだとは思うが、結局はゲーム性が×4のパネルをいかに取るようにクラッシュするかに集約されてしまっているのだ。
目玉のひとつであるモードが、このシステムのせいで自由度を失い、作業に近い感覚でのプレイを余儀なくされた。せめてパネルのあるモードとないモードを別々に用意してくれていれば、文句はなかったのだが。
■ バーンアウト リベンジ ■
リベンジと3の最大の相違点は、順行車線の普通サイズの車ならぶつかってもいいという新システムだろう。このシステムの恩恵で、爽快感は遥かにアップした。その分緊張感という点では3より劣るのは仕方のないことか。
緊張感を保つ為に施されたバランス調整は、コースの出っ張りが若干増えたことと、順行車線とはいえ大型車に激突するとこちらが当たり負ける、というもの。ランクが上がるにつれ大型車の往来も増えてくるので、結局はトラフィックを避けて通るのが安全という結果に落ち着くだろう。
また、タイムアタックであるバーニングラップでは、トラフィックを破壊しながら順行車線を走ってもゴールドメダルの獲得は難しい。対向車線を走り、常にブーストゲージを蓄積しつつブーストボタンは押しっ放しにするくらいではないと、ゴールドにはなかなか届かないだろう。このバーニングラップは非常に緊張感のある仕上がりになっている。
3から改善されたのは、クラッシュイベント。2と同じく純粋な破壊=ポイントという形に戻り、スコアアタックが楽しくなった。システムこそゴルフのようなスタートダッシュを用意したりはしているが、その根幹は不変である。
前作より劣ると感じた点は、「全体の」ではなく、「クラッシュ時の」爽快感。どうにも爆発炎上がおとなしくなってしまった感がある。画面全体に写実的な色使いになったこともあり、それがクラッシュにも影響を及ぼしたのかもしれない。スピード感や景色の美しさといったポイントにおいては甲乙つけ難いのだが、破壊のカタルシスといった点においては、3の方が上だったと言わざるを得ないだろう。贅沢な話ではあるが。
賛否両論の新要素として、各コースには多くの分岐点が用意された。バーニングラップではこの脇道を全て把握し、ベストなラインを模索することがゴールドメダルへの近道となるだろう。この分岐点の追加と共に、ジャンプポイントも多数配置され、さらに豪快な走りを堪能することが出来るようになっている。
私的にはこの要素は歓迎。1コースを極める楽しみが増えたし、純粋に自由度の高まりを感じたからだ。
■ バーンアウト2 ■
新作2作が発売された今、2なんて不要だと思うかもしれないが、これら3作品はどれも違う色をもっており、それぞれが秀でた点を持っているのだ。
2で特筆すべきモードは、チェイスだろう。1台の車を時間内に潰すのが目的のこのモード、追う方も追われる方も白熱必至。今となってはグラフィックも弱くは感じるが、十分プレイに耐えうるレベルのものだ。
なにより2には、3及びリベンジの2本よりも素晴らしい点がある。それはBGM。
3とリベンジは実在アーティストの楽曲を収録。ゲーム性にピッタリな楽曲のチョイスは、興奮をさらに倍増させるに十分効果的なものだった。
では2はというと、オリジナルの楽曲で勝負している。それだけだと大して取り上げる必要もないのだが、このBGMにはとある仕掛けがあるのだ。
危険走行を繰り返し、ブーストゲージを蓄積。フルチャージ出来たなら一気にぶっ放すわけだが、なんとブースト発動と同期してBGM音量が上がり、メロディックな主旋律が加わるのだ!
この演出により、ブーストの快感は絶大な効果。途切れてしまったときの気持ちの燃え尽き感……まさにバーンアウト!
バーンアウトファンならば、一度は2を経験して欲しい。
#余談。DJ RYUの微妙なトークが好きだったんですが、リベンジでは消滅していて残念。この点においては3の圧勝といえるでしょう(笑)。