一通りプレイしてみて
購入してから一通りプレイしたであろうレッスルキングダム（ＰＳ２版公式サイト）。
これまで様々なプロレスゲームをプレイしてきた私の観点から、良い点悪い点を。
購入に二の足を踏んでいる方の助けになれば。
▼ 良い点
▼ グラフィック関連
まず一目で分かる実在レスラー激似のグラフィック。顔は勿論体格体型から仕草まで、これまで発売されてきた数々のプロレスゲームの中で最高の再現度だろう。また、レスラーのみならずリングの細かい部分まで写実的なテクスチャを貼り付けてあり、コーナーパット等の再現もまた見事である。
次にＥＤＩＴレスラーの質感。これまでのプロレスゲームのＥＤＩＴでは再現されなかったスペキュラ（光を反射する処理）が肌やタイツ等に実装されていることに感心。この処理が施されていることにより、デフォルトレスラーとＥＤＩＴレスラーの差異が縮まったと言えるだろう。
▼ モーション関連
従来の３Ｄプロレスゲームを上回る自然なモーションは、やられモーションを含め非常に美しいものに仕上がっている。進化したビジュアルに遅れを取らないモーションのおかげで、リアリティは非常に高い。また、攻めも受けもモーションにどっしりとした感があり、レスラーの重量をも体感させてくれる。
▼ システム・技関連
打撃・投げと、それらを耐える気合を主軸とした攻防は非常にシンプルで、複雑化しすぎた現在のプロレスゲームからの原点回帰を感じさせてくれる。打撃ボタン・投げボタンがそのままそれぞれの返しになっており、直感的な操作が望める。レスラー一人あたりの技数は、最近のプロレスゲームと比較すれば少なめだが、必要最小限にうまくまとめられている印象。
技の種類については、これまで発売されたプロレスゲームに無かったものが収録されているのが魅力だろう。例えば小橋ならバーニングソード（現行形の仰け反らせてチョップ）や、バーニングソードの体勢からの胸板へのエルボードロップ等。
▼ 悪い点
▼ グラフィック関連
レスラー・リングのグラフィックが凄すぎる反面、客席の再現度は非常に低い。ポリゴン板に客の絵のテクスチャを貼り付けただけな為、客席から真横のアングルになると（特に入場時）客がいないかのように見えてしまい、臨場感が著しく低下してしまう。とはいえこれはレスラーの再現の為に仕方ないことかもしれないが……。
そしてＥＤＩＴレスラーのビジュアル。スペキュラ実装など技術的に素晴らしいことをしている反面、あまりにも作成時の自由度が低い。特に顔に至っては、実在レスラーを作りたい場合、顔を似せるのは諦めるのが得策と言えるほどのものだ。同社開発のエキサイティングプロレスシリーズのＥＤＩＴの凄さを知っているだけに、これは非常に残念な部分のひとつである。
▼ システム・技関連
操作がシンプルなのは評価すべき点だが、それに伴いやはり一人あたりの技数が少ない印象。必要最小限の技は使えるのだが、グラウンド技の頭・体・足の仰向けうつ伏せで合計６種類というのは少なすぎる。例えば小橋なら相手を仰向けに倒して頭部でグラウンド技を仕掛ければ、胴絞めフルネルソンしか使えないのだ。せめて２種類ずつ使えたらいいものを…。それと同じで、ダッシュ掴み技も２つ欲しかったところだ。
もうひとつ悪い点に挙げておきたいのは、試合前のロード時間。なんと１分近く（４０〜５０秒程度）も待たされるのである。再試合時はロードが入らないのがせめてもの救いではあるが、やはり辛い。そして、ＥＤＩＴレスラー作成時のロード時間も触れておかねばならない。なにかやる毎に（コスチュームをひとつ変更したり、カラーを少し変えたり）ロードが挟まり待たされる。ＰＳ２のマシンパワーの限界なのかもしれないが、あまりにもテンポが悪い。
▼ 音関連
悪い点はほぼ音関連に集約されるだろう。マットの音のこもりにはじまり客の歓声の臨場感の無さ、入場曲の臨場感の無さ、極めつけはレスラーの声無し。レスアーの声に至っては、気合使用時に全員同一の声をあてがわれている為、かなり萎えてしまう。これなら声全く無しの方が良かったのでは。ちなみに音のこもりはこれまたマシンパワーの限界なのかも知れないが。
入場曲の選定にも不満が残る。権利を獲得出来なかったレスラーの曲が偽曲なのは仕方ないが、せめて小橋の曲はグランドソードにするべきではないか（パッケージにも小橋を使用しているのに！）。ＸＢＯＸ３６０版から何一つ改善されていないことに納得がいかない。
色々と書き流したが、私的にはかなり楽しめている。プレイしていて悪い点をかなり感じるのだが、それでもプレイを続けさせる魅力があるのだ。気になっている方は、過度に期待することなく購入してみてはどうだろうか。思ってるより悪くない出来のプロレスゲームだ。
これまで様々なプロレスゲームをプレイしてきた私の観点から、良い点悪い点を。
購入に二の足を踏んでいる方の助けになれば。
▼ 良い点
▼ グラフィック関連
まず一目で分かる実在レスラー激似のグラフィック。顔は勿論体格体型から仕草まで、これまで発売されてきた数々のプロレスゲームの中で最高の再現度だろう。また、レスラーのみならずリングの細かい部分まで写実的なテクスチャを貼り付けてあり、コーナーパット等の再現もまた見事である。
次にＥＤＩＴレスラーの質感。これまでのプロレスゲームのＥＤＩＴでは再現されなかったスペキュラ（光を反射する処理）が肌やタイツ等に実装されていることに感心。この処理が施されていることにより、デフォルトレスラーとＥＤＩＴレスラーの差異が縮まったと言えるだろう。
▼ モーション関連
従来の３Ｄプロレスゲームを上回る自然なモーションは、やられモーションを含め非常に美しいものに仕上がっている。進化したビジュアルに遅れを取らないモーションのおかげで、リアリティは非常に高い。また、攻めも受けもモーションにどっしりとした感があり、レスラーの重量をも体感させてくれる。
▼ システム・技関連
打撃・投げと、それらを耐える気合を主軸とした攻防は非常にシンプルで、複雑化しすぎた現在のプロレスゲームからの原点回帰を感じさせてくれる。打撃ボタン・投げボタンがそのままそれぞれの返しになっており、直感的な操作が望める。レスラー一人あたりの技数は、最近のプロレスゲームと比較すれば少なめだが、必要最小限にうまくまとめられている印象。
技の種類については、これまで発売されたプロレスゲームに無かったものが収録されているのが魅力だろう。例えば小橋ならバーニングソード（現行形の仰け反らせてチョップ）や、バーニングソードの体勢からの胸板へのエルボードロップ等。
▼ 悪い点
▼ グラフィック関連
レスラー・リングのグラフィックが凄すぎる反面、客席の再現度は非常に低い。ポリゴン板に客の絵のテクスチャを貼り付けただけな為、客席から真横のアングルになると（特に入場時）客がいないかのように見えてしまい、臨場感が著しく低下してしまう。とはいえこれはレスラーの再現の為に仕方ないことかもしれないが……。
そしてＥＤＩＴレスラーのビジュアル。スペキュラ実装など技術的に素晴らしいことをしている反面、あまりにも作成時の自由度が低い。特に顔に至っては、実在レスラーを作りたい場合、顔を似せるのは諦めるのが得策と言えるほどのものだ。同社開発のエキサイティングプロレスシリーズのＥＤＩＴの凄さを知っているだけに、これは非常に残念な部分のひとつである。
▼ システム・技関連
操作がシンプルなのは評価すべき点だが、それに伴いやはり一人あたりの技数が少ない印象。必要最小限の技は使えるのだが、グラウンド技の頭・体・足の仰向けうつ伏せで合計６種類というのは少なすぎる。例えば小橋なら相手を仰向けに倒して頭部でグラウンド技を仕掛ければ、胴絞めフルネルソンしか使えないのだ。せめて２種類ずつ使えたらいいものを…。それと同じで、ダッシュ掴み技も２つ欲しかったところだ。
もうひとつ悪い点に挙げておきたいのは、試合前のロード時間。なんと１分近く（４０〜５０秒程度）も待たされるのである。再試合時はロードが入らないのがせめてもの救いではあるが、やはり辛い。そして、ＥＤＩＴレスラー作成時のロード時間も触れておかねばならない。なにかやる毎に（コスチュームをひとつ変更したり、カラーを少し変えたり）ロードが挟まり待たされる。ＰＳ２のマシンパワーの限界なのかもしれないが、あまりにもテンポが悪い。
▼ 音関連
悪い点はほぼ音関連に集約されるだろう。マットの音のこもりにはじまり客の歓声の臨場感の無さ、入場曲の臨場感の無さ、極めつけはレスラーの声無し。レスアーの声に至っては、気合使用時に全員同一の声をあてがわれている為、かなり萎えてしまう。これなら声全く無しの方が良かったのでは。ちなみに音のこもりはこれまたマシンパワーの限界なのかも知れないが。
入場曲の選定にも不満が残る。権利を獲得出来なかったレスラーの曲が偽曲なのは仕方ないが、せめて小橋の曲はグランドソードにするべきではないか（パッケージにも小橋を使用しているのに！）。ＸＢＯＸ３６０版から何一つ改善されていないことに納得がいかない。
色々と書き流したが、私的にはかなり楽しめている。プレイしていて悪い点をかなり感じるのだが、それでもプレイを続けさせる魅力があるのだ。気になっている方は、過度に期待することなく購入してみてはどうだろうか。思ってるより悪くない出来のプロレスゲームだ。
