おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

ハヤブサアフター 3

行き交う人々の進路を妨げぬよう、肩を反らしつつ身を縮めて歩道の端を歩く。
というのも、気のせいなのかどうなのか、誰も私を避けて歩こうとしないのだ。
試しに胸を張って直進してみたら、見知らぬ方の肩とぶつかってしまった。
だがしかし、その方は申し訳なさそうなそぶりひとつなく
何事も無かったかのように携帯を凝視しつつ、その場を立ち去った。

やれやれ、誰も現実には興味の欠片も無しか……と、ふと幌の屋根を支える鉄の支柱が目に留まった。
赤錆が出ており、雨に曝されている為か錆がつーっと流れ、赤い筋を作っている。
「このテクスチャ、ちょっと荒いな」
ふとそう思った瞬間、苦笑いがこぼれる。
どうやら私自身、現実から剥離しているようだ。



さて。



何故か唐突に凝りはじめたハヤブサ改造……
どう変化があったのか、早速今日の姿をご覧いただこう。



昨日の時点での最終形態が、こちらのショット。
ぞんざいな口周りのデザインに、少しでも楽をしようという作者の怠慢が垣間見える




実際のマスクのデザインを参照し、描き直してみたものがこちら。
昨日のものが如何に手抜きだったか、一目瞭然である




さて今回はペイントツールの画面を掲載してみることにした。
これは最初期に描いたもので、この時点では左右対称にコピー出来るツールの存在すら知らない状態であった




こちらが先日まで使用していたもの。
先ほどの画像と比較すればハヤブサらしくはなったが、全体にやっつけ感が漂う




そしてこれが今日描いたものである。
全体にバランスを取り形を整え、口元のデザインはドットを打って再現してみた




拡大図を見ていただこう。
このように、少々明るい同系色を使用し、テクスチャで照り返し表現を行うという古典的な手法で仕上げてみた。
ただ、試合中はそこまで細かく見える機会も少ない為、大きな効果は期待出来ない




こうしてポーズを取らせてみると、照り返し描き込みがことのほか効果を発揮している風に見える。
だが、そんな細かい部分を描き込む前に、目の下のマスクの金縁を再現しろよまったく




おまけで描いたクラシカルなマスクデザインで、懐かしいハヤブサを再現。
第1回スーパーJカップに参戦した頃のイメージ