おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

掟破りの逆サソリ

君、「片桐はいり」 という名の女優をご存知だろうか。
仮に君が知らぬとしても、一度その容姿と演技を見たならば、必ずや記憶に焼きつくであろう
究極の個性派女優……それが片桐はいりである。

話に聞けば、彼女はプライベートもかなりのマイペースであり
どこかミステリアスな雰囲気を身に纏っているという。
この鋭い感性、溢れ出る天性の才能……非常に……非常に私の好み!

でもって、プロレスをこよなく愛する君ならば、片桐はいりが母親役を演じた
あの衝撃作をご存知であろう。
そうである、父親役には大胆にも革命戦士を起用したアレである。ウン。 とりあえず、You Tubeからの転載ではあるが、このPVを見よ。



いやはや、圧倒的な映像の前に、見終わった者の記憶には長州と片桐はいりしか残らないという
なんとも本末転倒なPVに仕上がってしまっている。
ただ、例え曲単体で聴いたとしても、私の心の琴線には……いや、なんでもない



というわけで、賢明な君ならもうお気付きであろう。
さぁ、今日はこちらをご覧いただこう……画像をドンっ




片桐はいりの母親役コスチュームを再現。
アクセサリに首巻タオルがある喜びを、存分に噛みしめることの出来るCAWである




SAWのジグソー……ではなく、片桐はいり近影。
ほうれい線及び頬の下の影はレタリング貼り付けで再現、頬にはメイクを明るめにして使用し、立体感を出した。
予め頬の張り出したスキンはあるものの、あのスキンを使用すると彫が深く見える為、今回は却下




シャツを重ね着し、丈は足りないもののエプロンを再現。
エプロンのデザインはペイントツールにて作成、ピンクのポケットと赤い帯はロゴ貼り付けで。
ちなみにもうお気付きであろうが、今回は男子レスラーとの対戦が目的の為、男子素体で女子作成という挑戦でもあるのだ




黒地に赤いラインの入った、どこか見覚えのあるズボン……このPVの監督、只者ではない。
見たままであるが、ズボンのラインは全てロゴ貼り付けで再現したもの




角度によって 「誰?」 な状態に陥りやすいのがCAW作成の難しさであるが、今回は横顔もそれっぽく再現出来た。
なによりフィットするヘアスタイルがあったというのが大きい。
余談であるが、今回のCAWは簡素な見た目に反し63レイヤーを費やしている




リングに降り立った片桐はいり
夕飯にケチをつける革命戦士との火蓋が今、切って落とされたのだ




2人が対峙した絵面が見たい ―― 全てはこのワンシーンの為に。
SVR2010では純粋な男子vs.女子が仕様上不可能な為、なんとも感慨深い……作ってよかった




夫にラリアット(ラリート)を放つ妻(PVではレフトハンドで繰り出した)。
唖然とした表情を浮かべるこの革命戦士モドキは、クリエイトストーリーに使用する為作成していたものの
「本物」をお借り出来るというサプライズにより、お蔵入りしていた自前突貫チョシュ




そして、かつてのドラゴンが如く、掟破りの逆サソリを敢行 ―― 美しい。
PVでのサソリの入り方、クラッチの仕方を見るに、恐らく長州直々の指導があったのではないかと想像





お楽しみいただけただろうか。

今回は男子素体で女子作成という挑戦であったが、
肩周り等容姿の問題や、試合中発する声が男性のものという点に目を瞑れば、これはこれで悪くないという結論に至った。
なにより、男子素体で作れば念願の流血が可能であるし(是重要)、そして当然ながらマッチメイクの幅もグンと広がる。
CAW作成の観点から見れば、女子素体以上に顔の造形に幅があることや、
デザイン貼り付け規制ゾーンの緩和も大きなメリットであろう。

天龍vs.神取が再現出来ぬと嘆いていた君よ、さぁ今こそチャレンジせよ!