おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

全ての始まり

他のゲームはおろか、SVR2011の起動すら忘れ没頭中の「悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair(以下ドラキュラHD)」。
ドラキュラファンの琴線に触れる、ここ数週間の抗い難き追加コンテンツ攻勢にやられ、すっかり腰砕けというわけである。

もし君が初期からのドラキュラファンを自負するならば、
今すぐドラキュラHD本体と昨夜配信された珠玉のDLC2つを購入せよ。

……是を逃してはならぬ!



昨夜配信されたのは、追加ステージ「全ての始まり」と、追加キャラクタ「シモン・ベルモンド」の2つ。
せっかくなので、本ブログお馴染み低クオリティ直撮り画像を交えつつ、簡単に紹介させていただこう。




ファミコンディスクシステムで発売された「悪魔城ドラキュラ」のマップを再構築し、一枚のマップとして復刻!
ドラキュラファンならば誰もが妄想したであろう夢のようなマップが、現実のものとなったのである。

価格は240MSPと、(私の感覚的に)非常に安価。
さらに、このマップには「Vampire Killer」「Nothing to Lose」の2曲がアレンジ版として収録されている他、
オマケとしてファミコン版ドラキュラの音源ままの全9曲が収録されているのだ!
各ステージに自由に設定し、懐古の海に沈んでしまうしかあるまい






追加キャラクタである「シモン・ベルモンド」も、当時のままに復刻された。
ただ、能力的にはあの頃のシモンとは一線を画す。
ジャンプ軌道の調整が可能となったのは勿論ながら、
原作には無い2段ジャンプやスライディング、急降下キックといったアクションが追加されており、
サブウェポンの熟練度が上がればヴァンパイアキラーは革の鞭から鎖鞭へと進化し、リーチも伸びる。
また、コマンド入力により鞭の先から聖属性を持つ炎を飛ばすことも可能だ(クリストファー・ベルモンドの如し)。

そして見よ、この2つ目のカラーを……
そうである、シモンマニア垂涎「ドラキュラII 呪いの封印」にて活躍した際の、眩いレッドカラーなのである!

ちなみにラジオチャットでの音声はなく、ダメージを受けた際「ウッ」というあのボイスが再生されるのみ。
せめて死亡時は例の曲が流れて欲しかったが、高望みがすぎるか。
価格は160MSPだが、必ずやマップとセットで購入すべきキャラクタであろう





この画像以降傾いていたり歪んでいたりと非常に見苦しいが、気にするなんてらしくもないぜ。
これは第10章スタート地点であるが、ご覧のとおりファミコンドットままの8bitテイストである。
原色の眩しさも当時のままに、歴史的ページが今再び紐解かれたのだ





マップ全景を確認すれば、このDLCの凄さが解るであろう。
ファミコン版ドラキュラのマップを違和感なく見事に繋ぎ合わせ、画面切り替え無しに最後まで遊べるのだ!

ただ、1〜9章にあったようなショートカット等は皆無なので、ボスまでの道程は長い(平均10〜15分くらい)。
勿論オンラインCO-OPで遊ぶのは楽しいが、このマップに限ってはソロで遊ぶのもまた格別な味。
これまでのマップで通用したゴリ押しは不可能に近い為、雑魚相手にも丁寧な立ち回りが要求されるのだ





見覚えのある場所で鞭を振るえば、崩壊した壁の奥にファミコンドットの肉が出現!
隠しアイテムの位置もほぼ完璧に再現されているのだ。
ちなみに、ドラキュラHDにおいてこの肉は「伝説の肉」と呼称される





大コウモリを倒しさらに奥へと歩みを進めると、これまた見覚えのある彫像に出くわした。
ご存知、近づくと頭部が分離して襲い掛かってくるメディウサである。
見事撃破すれば画面左の扉が開き、さらに奥へと侵攻出来るというわけだ






つがいのミイラ男を打ち倒すと、そこには深い縦穴が。
オリジナルでは落下デモを挟んで地下水脈ステージに辿りつくところだが……





見事なマップ再構築、落下した先には期待を裏切ることなく地下水脈が広がっているのだ。
もはや溜め息とふやけた表情が零れるのみ





フランケン&せむし男(現在はのみ男に名称変更)を無事倒し、
骨柱やアックスアーマーの立ち塞がる厳しい通路を踏破したなら、
メディウサヘッドの飛び交う天井の高い通路に到達する。

君の脳裏にも、嫌な記憶が蘇ったであろうか……
そうである、この先にはオリジナルでは伯爵以上に手強かった死神が待ち受けているのである。
難易度ハードで挑んだならば、原作さながらの手応えを感じることが出来るであろう





長い橋を渡り切り時計塔を抜けたなら、君の耳には懐かしき名曲「Nothing to Lose」が聴こえてきた筈だ。
この階段を登りきれば、ドラキュラ伯爵との一騎打ち ――





無事伯爵を討伐したならば、ご褒美の宝箱が出現する。
恐らく第10章固有のレアアイテムも多数眠っているのであろう。
強力な武具を求め足繁く伯爵訪問……と行きたいところであるが、本ステージの難易度は9章までの比ではない。
これまでに蒐集したレア武装で固め鍛えたキャラクタでも、第10章難易度ハード攻略は困難を極めるのだ。

往年の難易度とアイテム蒐集を兼ね備えた、第10章「全ての始まり」。
文句の付け所が無いことは無いが、この価格でこの仕上がりはベストと言って差し支えないだろう。

さらに来週水曜日には追加マップ「月風魔伝」及び追加キャラクタ「月風魔」が配信予定。
もはや問題は価格ではない……さらなる追加なり続編なり、この火を絶やさず更なる高みを目指して欲しい。

個人的希望としては、「悪魔城伝説」「悪魔城年代記」「悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
この辺りのマップを再構築してくれたならば、昇天確実 ――