おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair DLCステージまとめ

配信日より夢中でプレイを続けているドラキュラHD 11章「月風魔伝」であるが、
以前ミリオネアリングやデスサイズで涙が滲むほどドロップしなかった見返りを受けているのであろうか……
追加レアアイテムである「むらまさ+1」1本「やすつな+1」3本が、これまでのレアより早い段階でドロップしてしまったのだ。

とはいえ龍骨鬼と凶骨牛骸のソウルはほとんど蒐集出来ておらず、
そしてやはり存在した風魔の防具シリーズ(兜・鎧・脛宛)は、未だひとつも獲得ならず。
そうである、結局どこかに皺寄せが来るというわけである。

しかし君、なにも慌てることはない。
のんびり11章を楽んでいれば、レアアイテムは後からついてくるさ。


往年(パッチ適用前)の強さを取り戻したアルカード
ネタとしては楽しめるが、少々強すぎて面白味に欠いてしまうかもしれない。
ちなみに攻撃ボタンは本来XとYであるが、キーコンフィグにて使いやすいよう変更可能だ




「むらまさ+1」は、「やすつな+1」3本以降にようやくドロップ。
通常のむらまさよりも攻撃力が20近くも高い、究極の一振りである。
これにて「ヴァルマンウェ+1」は卒業……あとは自由に好きな装備で遊ぶとしよう。

現在は、風魔シリーズのドロップする可能性を持つ鞭使い勢で11章をプレイ中。
中でも当たり判定が小さく鞭が振りやすいシモン・ベルモンドと、
マーシャルアーツで変幻自在に動き回れるリヒター・ベルモンドがお気に入りだ




と、何気に装備品を確認してみたところまさかのまさか。
いつの間にか風魔シリーズの一つを所持していたというミラクルを初体験である。
恐らく11章マルチプレイ時に、紫箱から知らずの内にドロップしていたのであろう……なんとも有り難い話だ。
(紫箱は、ボス箱に次いで稀少品が収められている)

ちなみにこの脛宛(脛当?)、各種パラメータの上昇効果にMP+10と高性能な上、
さらにはウイングブーツと同等の歩行速度上昇効果まで付随している、これぞレアと呼ぶに相応しい装備品なのだ




さて、今週配信された追加ステージ「月風魔伝」追加キャラクタ「月風魔」にて、
とりあえず一区切りといった空気を感じるドラキュラHD。

そこで、新規にはじめてみようと考えている君や、本体のみ購入し6章までをプレイ済みの君の為に、
大量に存在するDLCステージの簡単な説明をさせていただこう。
導入の参考になれば幸いである。
なお、レアアイテムの名称等は完全にネタバレでもある為、注意して閲覧せよ。




▼ 7章 美貌と欲望と絶望と (400MSP)
  ピラミッドをモチーフにしたステージ。
  追加されたモンスターは少なく、少々物足りなさを感じるかもしれないが、
  スイッチの仕掛けはCO-OPにてショートカットの要となっており、マルチではそこそこ楽しめるマップ構造だ。

  追加レアアイテムは強力なものが多く、中でも「ミリオネアリング」と「ローブ・デコルテ」は特筆ものの性能を誇る。
  特にミリオネアリングはドロップ率がかなり低い上非常に強力なアイテムということもあり、
  当分過疎化することは無さそうな章とも言えよう。
  他にも、ドロップ率の低いハード6章レアアイテム「ヴァルマンウェ」「ウイングブーツ」が、
  ハード7章では比較的出易くなっている為、こちらで蒐集するというのも悪くない選択肢である。

  また、ボスであるアシュタルテは6章までのボスとは一味違った耐性を持っており、
  攻略し甲斐のある難易度となっている。


オンラインCO-OPでは両サイドのピラミッド外壁からのスタートとなる。
このDLCによる追加曲はなく、ドラキュラHD本体収録の未使用曲があてがわれる。
他の追加ステージより微妙に高い価格設定は、ボス音声とミリオネアリングの為と割り切るしかあるまい




▼ 8章 多くにして、一つなるもの (320MSP)
  月下の夜想曲の地下エリアをアレンジしたステージ。
  ステージ構成は比較的解り易く、ボス部屋の扉を開く為のスイッチが少々厄介な場所にある程度だ。

  追加されたモンスターのソウルはどれも使い勝手が良く、蒼真にとっては大収穫のステージ。
  また、8章追加レアアイテム「シモンのマント」は、鞭使い勢には垂涎のマント。
  さらにレアではないが、初の追加サブウエポンとしてジャベリンも獲得可能だ。
  本ステージのボスであるレギオンはサブウエポンの熟練度を上げ易いモンスターということもあり、
  マント及びジャベリン獲得を含め、鞭使い強化合宿章としても機能するであろう。

  もうひとつ、この章でようやくシャノアの刻印「グロブス」が追加された。
  非常に使い勝手のいい刻印なので、シャノアメインの方はこの刻印の為に8章導入を検討すべきだ。


地下水脈をメインに構築された、視覚的にも楽しめる美しいステージ。
追加曲は「失われた彩画」「死の詩曲」の2曲。
但し「死の詩曲」は音量が少々小さい為、ボス戦での激しい戦闘音に掻き消されてしまうことが多く無念




▼ 9章 蝿の王 (320MSP)
  月下の夜想曲の地上エリアをアレンジしたステージ。
  ステージ構成は他のステージと比較してかなり練られており、ボスへと到達するルートが複数存在する。
  スタート地点間近にある外壁には崩れる小さな足場が設置されており、
  このルートを辿ればボスへの大幅なショートカットとなるが、安定して登り切るには相応のスキルを要する。

  追加モンスターは魅力的なものが多く、特にギャイボンとベリガンの追加はいい意味で想定外。
  手強い挙動でプレイヤーを苦しませることであろう。
  追加レアアイテムで特筆すべきは「ソニックブーツ」。
  9章配信前までは主流だったウイングブーツを僅かに超える歩行スピードに加え、
  パラメータの上昇効果まで付加されている夢のようなブーツである。

  その他アルカード待望の追加武器「アルカードソード+1」や、驚異的な攻撃力を持つ「カイザーナックル+1」、
  消費しない回復アイテムとして、魔法系キャラクタが装備出来る「賢者の石(MPを消費)」も人気レアアイテム。
  ボスの攻撃はこれまで以上に激しく、しかも防御力が高い為はじめは梃子摺るかもしれないが、
  回避に慣れてくれば熟練度型キャラクタの育成にはもってこいのボスとなるであろう。

  もうひとつ、この章にてシャノアの追加刻印「アケルブス」が獲得可能。
  貫通性能を持つ強力な刻印なので、シャノアメインの方はこれまた入手すべきアイテムだ。   


9章全景を見渡すと左半分が寂しく感じるが、かといってステージ密度に不満は出ない巧妙な作り。
追加曲は「ドラキュラ城」「しもべたちの祭典」の2曲。
どちらも満足のいくアレンジであり、「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」経験者は思わず武者武者震いであろう




▼ 10章 全ての始まり (240MSP)
  ファミコンディスクシステムにて発売された「悪魔城ドラキュラ」の全ステージを、
  ほぼ忠実に1枚のマップとして繋ぎ合わせた8bit色全開のステージ。
  原作とほぼ同じ道程を辿る為、他の章の倍以上の時間を要するのが特徴だ。
  敵の攻撃は熾烈を極め、パターン構築が大事な8bit風の攻略が必要なのも素晴らしい点である。

  追加モンスターは、なんと原作に登場したもの全てを網羅!
  当然全モンスターにソウルが用意されており、蒼真にとっては毎度ながら非常にやり甲斐のある章である。
  また、シャーロットのラーニング可能な魔法も3種類用意されており、
  彼女を再び使用する原動力にもなってくれそうだ。

  追加レアアイテムは、最強クラス武器の上位版「ヴァルマンウェ+1」と「クラウ・ソラス+1」。
  また、鞭使いの強力な防具であるレジェンドシリーズが全身一式追加されている。

  8章より連続で追加されているシャノア固有のアイテムは、10章では武器2つが追加された。
  使い勝手が非常に良い上、攻撃を繰り出す度に出現する番犬が可愛い為、
  属性はさておき2つ(2匹)揃えて同時装備にて楽しみたいところである。

  ボスであるL.ドラキュラは、パターンを見切れない内は恐ろしく強いモンスター。
  試行錯誤とヒットアンドアウェイを楽しめる方なら、ボスを含めて最も楽しい章といって差し支えないであろう。 
  追加キャラクタ「シモン・ベルモンド」と併せ、本ブログ一押しDLCだ。

  個人的には、シモン装備で固めたシモン・ベルモンドで遊んでみて欲しい章である。


一部左右反転部分や辻褄合わせの増築箇所があるものの、ここまで忠実に再現されれば文句なし。
お見事!




1面ボス大コウモリを目前に、足場にて佇むシモン。
画面上部には2面が、下部には地下水脈が見て取れるであろう……
しつこく書くが、全ステージを繋ぎ合わせたマップなのだ




ボスも余すことなく全て登場。
あの日のトラウマが、今、甦る。

DLCに同梱される追加曲は「Vampire Killer」「Nothing to Lose」のアレンジ2曲+原作音源の9曲。
アレンジ版「Nothing to Lose」は必聴!
惜しむらくは、エリア毎にBGMをあてがうことが出来ないという点。
これさえ出来れば一生もののDLCステージなのだが……



  
▼ 11章 月風魔伝 (240MSP)
  ファミコンにて発売された「月風魔伝」をモチーフにし構成された8bit風ステージ。
  10章に劣らぬ高い難易度で、慣れるまでは10章までのレアアイテムで固めた装備でも苦戦を強いられる。

  この章には中ボスが3体存在し、全てを撃破すればボスへの扉が開く作りとなっている。
  中ボスを1体撃破する毎に残りの中ボスが強化される仕組みになっており、
  後回しにするほど強力な個体となってプレイヤーの前に立ちはだかる。
  苦手意識のあるボスは早目に倒す、といった戦略も必要になるであろう。

  追加レアアイテムは「やすつな+1」「むらまさ+1」という絶大な威力を誇る日本刀に加え、
  鞭使い勢も装備可能な風魔シリーズの防具3種類が確認されている。
  また、シャノアにも新たな刻印「ルミナーレ」が追加された。

  加えて、ノーマル11章ではハード2章のレアアイテムが、そしてハード11章ではハード3章のレアアイテムが
  比較的高い確率でドロップされる為、手っ取り早くこれらのレアアイテムを蒐集したい場合も
  この章はオススメといえる。

  ボスである龍骨鬼は、原作同様2段階の変身を遂げる。
  ガードの固いボスだが、攻撃可能なタイミングを掴むことが出来たならば勝利は近いであろう。


DLCキャラクタ「月風魔」と併せてプレイすれば、さながら「月風魔伝HD」として楽しむことが可能。
風魔は癖のあるキャラだが、原作経験者にとっては再び風魔を操れるというだけで購入対象となるであろう。
追加曲は「いけ!月風魔」「龍骨鬼」の2曲。
どちらも安定したアレンジではあるが、個人的にはテンションの上がり切らぬもう一歩な仕上がりと感じた




簡単に説明するつもりが、つい熱がこもり長文となってしまったが、如何だったであろうか。
ステージの特徴と魅力が少しでも伝わったならば幸いである。

紹介文中では書きそびれたが、DLCステージは全般に本編よりも難易度が高く設定されている為、
本編では物足りないという方にも十分オススメ出来るコンテンツだ。
全て購入となると少々値が張るが、その価値は(悪魔城ドラキュラが好きならば)十分にあると断言しよう。

最後に。

後期ファイプロが動くプロレス名鑑だったように、
本作はドラキュラシリーズの歴史と思い出の凝縮された、言うならば動くドラキュラ名鑑なのだ。
単純にアクションとしても良質なので、興味が湧いたなら是非にプレイしてみて欲しい。
悪魔城は、いつでも門戸を開いて君を待っているぞ。

では、いつか城内で落ち合おう。


15. 8. 20 画像の追加及び一部差し替え