おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

Fight Night Champion クリエイト経過を辿ってみる

NetherRealmよりの赤紙が届いてしまい、我がブログスタッフは殺戮の宴へと赴くことを余儀なくされた。


先生も思わずニンマリ、待望のHD機においての真なるデビュー作。
日和った前作とは違い、レーティングも堂々のMATURE!



Mortal Kombatは、所謂2.5Dとなり完全なる帰還を果たした。
3D時代に培ったもののいくつかを潔く捨て去り、シンプルながらも進化した形へと昇華したのだ。

敬虔なるモータリアンな君よ、何をグズグズしておる!
これは前作のような「MKっぽいなにか」ではなく、紛うこと無きMortal Kombat!さぁ今すぐ入手するのだ!
逆にモータリアンでない良識ある格闘ゲーマーな君は、今回も手を出さぬが無難!



さて。



今回は、クリエイトの完成後のみならず、クリエイトの経過を記事にまとめてみることにした。
では早速ご覧いただこう。

*おまけ画像追加



まずは正面と横顔の素材を確保し、適当な画像編集ソフトにてサイズを調整。
画像チョイスのコツは、真顔のショットではなく被写体の特徴的な表情のものを選択すること。
似顔絵と同じく、その方が「似ている」と錯覚するのだ。

素材が完成したならば、ご存知EA SPORTS Worldにサインインし、彩度等の調整を施しアップロードする。
この時、画像が暗くなりすぎないようにしないと、
仕上がりが汚くなる(影部分が痣のように再現されてしまう)ので注意が必要だ。
時間が掛かってしまうのがネックだが、試行錯誤し陰影の匙加減を覚えるのが手っ取り早いであろう。

また、真横の素材確保はなかなかに梃子摺るかも知れぬが、
ある程度の斜め向きの顔や、似た顔の方の横顔でも大きな問題は生じない。
横顔から読み取るデータは主に凹凸のようなので、ポインタ配置で目測修正してやればいいのだ





頭部のジェネレートは、少々時間を要してしまうのが難点。
早ければ10分程度で生成完了するが、遅い場合は30分前後掛かることもあるのだ。
特に98%到達後に、あまりの動きの無さにフリーズかと勘違いするかも知れぬが、焦らず待つべし。

ただ、進捗状況49%で4〜5分動かなくなった場合、生成完了までに非常に時間が掛かることが多かったので、
その状況に陥った際は一度キャンセルしてやり直した方が早いかもしれない。

辛抱強く待つこと10分……今回は比較的早めに生成完了。
使用した素材は、現在服役中の鈴木宗男氏の画像である。
ここからクリエイトがはじまるのだ





まずは生成完了直後の全体像をご覧いただこう。
見てのとおり、謎のヘビー級ボクサーである。
さて、このベースから何処までムネオイメージに近づけることが出来るか……





まず手始めに、ヘアスタイルと眉を変更。
ズバリなものはないものの、最も近しいと思われるものをあてがっていく。

なお、眉はほとんどの場合においてテクスチャとして取り込まれる為、
フィットするものが無ければ眉なしにし、テクスチャ頼りとするのも手段のひとつだ





眉の位置を上げ、目尻を下がり気味に調整。
目尻の上げ下げは、目の項目ではなく眉の項目から行う。
なお、目尻のみならず目周りのエディット全般に、直接目の項目を弄ることは少ない。

次に頬と顔全体に丸みを持たせつつ、ムネオの特徴を再現していく。
直接頭部の幅を弄るのは最後で、まずは頬や顎の項目にて顔型を微調整していくのだ





続いて顔項目のスライダーを弄り、全体の丸みと肉付き具合を調整。
頬から顎下にかけての、適度にたぷっとした脂肪を再現していく。
と同時に、チンと顎項目にて顔面南半球のフェイスラインを調整。
下顎に凹み等が生じない様、ふっくらと仕上げていくのだ





最後に鼻項目。
鼻頭サイズを大きくし尾翼サイズを調整、同時に盛り上がってしまう鼻の高さを抑えてやる。
今回はブリッジの高さ及び幅は問題ないのでそのままにし、眉間部分の間隔のみ少し広げた。
眉間の間隔調整により目の角度やサイズも微妙に変化が生じてしまうので、再び眉及び目項目にて微調整。

ここまで仕上げた時点で、ようやく頭部と顔全体のスライダーを弄り、身体と頭部、そして顔と顔パーツの比率調整。
大雑把ではあるが、これにてひとまずムネオの雛形完成である。
生成直後のものと比較すれば、ムネオっぽくなったのではなかろうか





体型はビッグマンの選択出来るギリギリの階級であるライト級をチョイス、
コスチュームはムネオイメージの素材とカラーでコーディネート。
グローブは北海道っぽさを出すべく、雪の結晶デザインのプリントされたものを白基調にカラーリングしてみた





ガウンはアイザック・フロストのものを。
「ICE COLD」!





初陣出撃、対する相手は最近お気に入りのバンタム級の田原。
少々顔が丸すぎる気もするが、こうして試合で確認し、ここから更なる微調整を重ねるのである





交錯する拳と拳。
あさっての方向に泳ぐムネオの瞳からは、今にも大粒の涙が零れそうだ





ここで鈴木先生にアクシデント発生。
大きく左フックを振りかぶった瞬間に、俊彦のフックがカウンターで炸裂……
その勢いで左腕が自身の背後に捻じ曲がり、自力で元に戻せなくなってしまったのだ





一人チキンウイングとなってしまった鈴木を、ガードの向こうでウットリしつつ確認する孤高のアイドル。
左半身が無防備のムネオ、絶体絶命





思わぬアクシデント勃発……しかしレフェリーは試合を止めることは無かった。
ここぞとばかりにラッシュを掛ける、ビッゲストマウス田原





「シッシッ!」という鈴木の気合空しく、左拳による右ストレートは田原には届かず。
余裕を持ってウィービングでかわすTOSHI CHAN





と、無慈悲に放たれたこの右ボディフックの衝撃により、ようやくチキンウイングから開放された鈴木の左腕。
ここからまさかの反撃がはじまる





顎先を掠めたムネオのフックが、俊彦からフラッシュダウンを奪うという劇的な展開。
その虚ろな眼差しに映るのは ――

CPU戦、侮り難し。

なお、このセルフチキンウイング現象は散々プレイしている私もはじめての経験であり、再現性は低そうなので安心せよ





ボクシングは最後まで何があるか分からないのだ。
君も、OWCでは試合終了のゴングが鳴り響くまで気を抜かぬ様




というわけで、本日の記事如何だったであろうか。
被写体がもうひとつであったが、クリエイトの過程を楽しんでいただけたならば幸いである。

では次回更新にて、また会おう。








おまけ


ついでに作成した石破氏。
もう少し面長に修正すれば、更に似てくれそうである