おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

目覚めよ本能

 物を壊すのが好きだ。力任せにブン投げて、粉々に砕ける様をみるだけでゾクゾクする。そんな破壊衝動を満たすゲーム作品は、これまで様々な形でユーザーに提供されてきた。

 肝心なのは、破壊のもたらす爽快感。爽快感を伴わない破壊は、ただの破壊だ。
 そんなイカれた思想をお持ちの諸兄姉に、オススメの作品がある。シナプスがブチ切れ、海馬の扉がパカパカ開閉するほどの衝撃。エンドルフィン垂れ流し、とめどなく溢れる高揚感、スピードの向こうに見えるのは……破壊の美学!潰すか潰されるか自爆か……脳内処理速度の限界を超えて突っ走る、本能むき出しの大傑作……


「Burnout3 Takedown」(Play Station 2) ■ 激走!音速の向こうへ ■

 レースゲーム史上最速!体感速度は音速を超える勢いの超絶スピード。速さに対する演出が究極に練り込まれており、プレイ中は脳が沸きそうになるほどの刺激!

 ちまちまとセッティングをしてライン取りを考えつつ走るのもいいが、君の本能はそんな制約からの解放を望んでいるんじゃあないのか?


■ ぶつかれば壊れる ■

 そんなの当たり前だろ!そう、当たり前なんだが、それを実現しているレースゲームは実は少ない。せいぜい速度が落ちる程度のペナルティが関の山だ。

 そこで本作を見てみて欲しい。クラッシュ!炎上!飛び散るガラス片、転がるタイヤ。火花を撒き散らしつつ滑走する鉄塊と化しても、なお最後の力で操作可能。何故そんな状態で操作出来るかって?そんなの答えは簡単、後続車を巻き込むためさ!


■ 体感速度を挙げる様々な工夫 ■

「速えぇ!速すぎる!」これまでにプレイしてきた、スピードを売り文句にしたゲーム達の記憶は、そのエンジン音がドップラー効果を生み出す暇もないうちに遥か後方へすっ飛んでいった。

 このスピードのカラクリはなんだ!?

 まず、同ジャンルのゲームと比較して明らかに低い視点。次に、高速で過ぎ去るブラー全開の背景。そして、ブースト発動時に一瞬画面がぼやけ、ビヒュンッと一気に加速する演出!
 一般車とすれ違う時に聞こえるヒュンッヒュンッてな効果音も堪らない!超絶ドリフトで一般車の間を駆け抜ければ、脳が爆発する!ノリノリのパンクとDJリュウの味なトークを肴に、スピードの向こう側へダイブしろ!

 ゲームにおけるスピード表現の頂点のひとつが、ここに。


■ デンジャー!デンジャー! ■

 アクション系レースゲームにありがちなブーストシステム。しかし!このバーンアウトのブーストは半端じゃない!
 前述の発動時の演出も去ることながら、ゲージ蓄積条件がこれまたグレイト!

 その蓄積方法とは……とにかく危険な走行をする!(コースは一般車道ということを踏まえて)逆走、ドリフト、一般車とギリギリですれ違う、ライバルをクラッシュさせる!特にライバルをポンコツの消し炭にしてやれば、ブーストゲージ上限自体がアップし、オマケにフルチャージ!さぁ今すぐブーストを発動しろ!快感を貪欲に貪れ!


■ 充実のプレイモード ■

 なにも走って潰してゴールってだけがすべてじゃあない。本作には実に様々なモードが用意されているのだ。

 ライバル同士で破壊しあい、その数を競う「ロードレイジ」や、交通量たっぷりの交差点等に突っ込んで、その被害総額を競う「クラッシュ」など、どれもヤリコミ甲斐満点!新コースや隠しカーをアンロックしつつ、テクニックと脳内処理速度を磨け!


■ 超絶ボリューム!遊びつくせるか!? ■

 レースゲームだってのに、なんだこのボリュームは!?アメリカ・ヨーロッパ・アジアを股に掛け、膨大なコース量とレース形式で延々と遊べる本作、先が見えぬほどに長い戦いが待っている。中盤辺りから難易度がかなり上がってくるのも洋ゲー特有のスパイス!すべてを含めて楽しんだヤツの勝ちだ!走れ!壊せ!トベ!

 CPU相手に退屈を感じてきたら、ネットワークアダプタにLANケーブルをブッ刺せ!世界中のクラッシャー達が君をクシャクシャに潰してやろうとてぐすね引いて待っているぞ!


■ 最強の作品に続編の足音 ■

 10月20日!早くも新作「Burnout Revenge」が国内で発売予定だ。「Burnout3 Takedown」でハード性能を使い切ったといって過言ではないほどに極まっていた為、過度の進化は禁物だが、6,090円(税込み)という微妙に良心的な価格設定が購買意欲をそそる。

 新コースに東京コース追加、BGMも一新される新作「Burnout Revenge」……続報に期待せよ!


#国内版公式サイトはこちらですが、バーンアウトのイメージを著しく損なっている為、見ない方がマシです。見るなら上記の海外版公式サイトをご覧下さい。