おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

FATALITYを思うさま楽しむ 1


 「MORTAL KOMBAAAAT!!!!!」

 毎度お馴染みのハイテンションなシャウトで幕を開ける本作。
 初の純粋なアクションアドべンチャーとして開発されたMK:SMの真価や如何に?



MORTAL KOMBAT:SHAOLIN MONKS
(Play Station2)


 #つづきにはグロ表現を含むスクリーンショットがあります。R17!注意!

▼ MIDWAY PRESENTS...MORTAL KOMBAT

 これまで、RPGなど対戦格闘以外でも様々なジャンルでファンを楽しませ続けている(たまにガッカリさせてくれる)MIDWAYの主力タイトル「MORTAL KOMBAT」シリーズ。その過激な表現の為、国内ではMORTAL KOMBAT TRILOGY以降未発売なのが残念なところだ。

 しかし、私を含むコアなバトルゲーマーは、北米版本体を入手してでもプレイするという、興味のない者からすればキ○ガイじみた行為を平然とやってのけ、その欲求を満たしているのである。そこまでさせるほど独特の魅力を持っているシリーズなのだ!


▼ オープニングからMK色全開

 毎回力の入ったオープニングでユーザーを驚かせてくれる本シリーズだが、本作も例に漏れず非常に素晴らしい映像で見る者を圧倒させてくれる。長めのムービーながらダレる場面もなく、最後まで一気に加速!そしてそのままゲームへと移行するのだ。お見事。

 これだけの力作が国内で未発売というのが納得いかない所だが、こと日本はグロ表現に厳しい国で、ちょっとした四肢欠損でもアウトになってしまうのだ。エロ方面には緩いくせに……どうにも規制の仕方が罷り間違っているとしか思えない。


高品質CGムービーで魅せるサブゼロのFATALITY!最早これだけでも規制対象となってしまうのだろう……


▼ あの舞台が3Dで姿を現す

 「リビングフォレスト」「デッドプール」……ステージ名を聞いただけでその情景が目に浮かぶことだろう。MK:SMに用意された舞台は、それらMKに登場した特徴的なステージばかりなのだ。3D化したことによるイメージの損壊といったことも皆無であり、むしろよくぞここまであのステージを!と歓喜するほどの再現ぶりに、思わず頬は緩みっぱなしだ。

デッドプール到着。橋から落下すれば、そこには酸の海が待ち受ける……
 細かい部分までイメージ通りに再現されたステージには様々なギミックが施されており、例えばデッドプールなら酸の海が、リビングフォレストなら食人樹が。敵をそういったギミックに運んでやれば、STAGE FATALITYがいつでも発動だ。


▼ 軽快操作で超爽快アクション

 オープニングムービー、ステージの特徴を紹介したところで、次はアクションゲームの肝といえる操作面について紹介しよう。

□ 弱攻撃
△ 中攻撃
○ 強攻撃
× ジャンプ

L1 FATALITY
L2 ロックオン&ブロック
R1 特殊攻撃シフト
R2 投げ


 見てのとおり、なんと本作はボタン数の多いPS2コントローラのボタンを総動員である。とはいえプレイ中複雑に感じることはなく、逆に様々な動作を自由に行うことが出来る快感が大きい。

 中でもR1の特殊ボタンが肝心で、押しながら攻撃ボタンを押すことにより使用キャラクタの得意技を発動出来るのだ。特にR1+△は打ち上げ技になっているので、空中コンボに持ち込む際に多用することとなるだろう。

 で、どういったコンボが成立するかというと(協力プレイ(KO-OP)の場合)……

 例えばリュウ・カンなら
 □・□・□・△・△・△・R1+△・追尾ジャンプ・□・□・□・R2で相方へスロー
 相方が飛んで来た敵を拾ってコンボ続行……


 こういった超絶コンボを、ゲーム中終始展開出来るのである!


2へつづく