おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

続・怪談ナイト 2

北米タグ所持の賢明かつ少々危険なる諸兄姉よ、DLCを確認せよ!
なんと……「ROCK BAND 2」のDLCとして
「THE GREAT SOUTHERN TRENDKILL」アルバム丸々が配信されているではないかっ!

なんのことか分からぬと申すか……ホレ、あれだ。
PANTERAの「鎌首」のことさ!
Floodのソロ、弾きたくない奴は居らぬだろう!

しかしながら。
ROCK BAND 2にはリージョンロックが掛かっており、プレイには北米本体が必要なのだ……
無論そのようなものは所持しておらず、ただGUITAR HEROシリーズの日和ったDLCを恨むばかり。
……GHよ―こちらも負けじと、もう少しメタル分を増やさぬか。



さて。

少々冷え込み気味の日本列島であるが
さらなる追い討ちを掛けるべく続くのは、怪談ナイト。

今回は「FAR CRY 2」から、時代を感じさせるマップを紹介しよう。
心霊目撃情報に沸く昭和の過疎街に、君は何を見る―
青空の下佇むのは、薄暗く重い空気の街だ。
この街に、ちょっとした好奇心から訪れてしまった方がいましてね……
仮にAさん―とでもしておきましょうか




路地を歩くと、やがて見えてきたのは古ぼけたコーポだった。
このコーポ、どうやら2階建て6部屋からなる構造なんですが
2階の一番奥の部屋以外は、窓まで塞がれてて中が見えないんだ。
おかしいなぁ……なんかあったのかなぁ……Aさん、ちょっと不安になってきた




その先にあった民家の軒先が、妙に気になりましてね。
Aさん思わず覗いてみた。
いぃぃぃぃぃ……ゆっっっくりと開いた扉の中には、和式便器がポツーンと見える




民家の向かいには、杭にロープを張った形でもって、空き地があるんだ。
いつ使うのか分からない土管があって、辺りにはワーッと雑草も生えてる。

子供たちでもいるのかな……野球遊びの後なのか、石と棒切れがあって、ボールも落ちてるんですよ。
普通ですと、子供がいましたら、こう―奇声が聞こえたりするものなんですね。
でもね、この街からは何も聞こえない




ふと北の方角が気になりましてね。
Aさん、ハッと振り向いた。
十字路の真ん中に犬の糞が落ちてるくらいですから、きっと野良犬なんかはいるんでしょうが
やっぱり人の姿は何処にもない




そのまま真っ直ぐと進むと、小さな祠が見えてきた。
祠といっても粗末なものでしてね。
塗炭を屋根にして、いくつかの地蔵が祭られている程度なんだ。

人の気配がないのに、地蔵の前には蝋燭を立てた跡があってね……
しかも、そう古くない




気味が悪いなぁ……Aさんこの街がなんだか怖くなってきちゃった。
通りを進み路地を左に曲がると、そこには整然と並んだ墓石があった。
そこ、その場所、この街の墓地だったんだ―




Aさん、慌てて墓地から逃げるように走った。
そうこうする内に、ようやく人の気配のする民家を発見しましてね。
玄関に駆け込もうとしたんですが……
そこ、周囲がゴミで埋め尽くされてるんですよ。
そりゃもう凄い悪臭で。

もしかしたら、このゴミの中に死体が混じってるんじゃないか……
急にAさん、そんなこと想像しちゃって。




気が付くと、廃屋寸前といった銭湯に辿り着きましてね。
息が切れて意識も朦朧としてたAさん、少し休憩することにしたんですよ。

中に入ると、もう電気も通ってないんですね、薄暗い上に当然明かりはない。
とりあえず腰掛けて落ち着こう―Aさん、傍にあった椅子に腰を下ろしたんだ。

「ひぃっ!」

座った瞬間、背中をぐぅう〜ッと押してくる拳のような感触!
もう正気を保てないAさん、それが揉み毬と気づく間もなく、また走り出した!




「はぁっはぁっはぁっ……」

もう無我夢中で街から出ようとするAさん。
ホースが外れて、糞尿の漏れたバキュームカーを気にも留めず、走り続けたんだ。
好奇心で訪れたことを後悔しながらも、
もう少しで街から出れる!助かる!って気持ちで、もう必死でね、タッタッタッタッ―走った




「あぁッッッ!!」

Aさん足を踏み外したッ!
あと少し、というところで、人口下水路に頭からバッシャーンッ!ドシュッ!落ちちゃった。

この水路、もしアナタがFAR CRY 2を持ってましたら、調べてみてはどうでしょうか。
どこかに、Aさんの死体……あるかもしれませんよ。

そんな話、私聞いたことがあるんですよ。
ええ、はい―












チームデスマッチで遊ぶのに程よいマップを目指して作成。
高低差をあまりつけていない為、敵を発見しやすい筈




マップ名「showa era」で配信中。
マップ内に2つのお手製死体オブジェを配置しているので、興味のある方は捜索を