おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

雷様

明晰夢を見た。
夢であることを自覚している夢のことさ。
この状態になると、望んだ状況に夢を変化させることが出来るという
まさに夢のような世界を楽しめる現象なのである。

久しぶりの明晰夢、さてどんな無茶をしてやろう……とにやけつつ、行動を開始した。
しかしながら、いつもとなんだか様子が違う。
どうにも全てを操れているという感じではなく
決めれるのはあくまで方向性程度という、なんとも中途半端な状態なのだ。

「まずは建物を目指そう」
と、唐突にぼんやりと思いついた。
建物……?
なんの建物を指しているのかも分からない。
とにかく「建物」を目指し、私はポケットからおもむろに髭剃りを取り出した。
手に持った髭剃りは突然カチャカチャと変型をはじめ、タケコプターよろしく小さなプロペラを広げる。
そして、さも当然かのように空に舞い上がった ―― 「ひぃっ」
まったくもって操縦しているといった感覚はなく、夕日の照らす空を急上昇に急降下。
あぁ、死ぬのか……と恐怖が麻痺してきた頃に、どうやら「建物」に到着。
木造の、見慣れぬ建物だった。
古ぼけた街灯が闇を照らしているのに気づき、周囲を見渡せば既に夜。

とりあえず入るしかない ―
そっと侵入し、様子を伺う。
これは夢なのに、何故怯えつつステルス行動を取らねばならんのだ。
明晰夢なんだから、都合よく変化してくれ……!

うろうろビクビクしているうちに、部屋数の多い寝室区域を発見した。
何故かそのうちの一部屋が気になり、おもむろに飛び込む。
そこにあったのはベッドだ。
何の変哲もない、ベッド。
これまた唐突に、私はそこに体を横たえた。

30分ほどまどろんでいただろうか……
騒々しさに、夢の中で寝ていた私の目が覚める。
どうやら、部屋の前は武装した兵士によって固められており
私を射殺しようとしているようなのだ。

マズイ!
私はポケットから手榴弾を取り出し、辺りを派手に爆破し逃走を図る。
部屋から脱出、寝室区域を後に廊下に躍り出た。
廊下を夢中で走るうちに非常階段発見!ここから逃げよう!

階段を駆け上がりつつ、後ろポケットの盛り上がりが妙に気になった。
あぁ、そうだった。
たしかM4とやらの弾薬が入ってるんだったな。

瞬間、私は目覚める。
はぁ……せっかくの明晰夢だったのに、散々だった……とガックリ。
その夢を、あまり見覚えの無い知人に事細かに説明している私。
「はは、しょうもない夢だね」
なんて談笑していると、ふと目が覚めた。

なんとも、私は夢の中で明晰夢を見、
そして明晰夢の中で眠りについていたのである。


……お客様の中で、夢診断の出来る方は居りませんか?





さて。


今回は、雷様よろしくCAWのへそを取ってしまうという、恐ろしい企画をお届けしよう。



ご協力いただいたのは三沢選手。
じっくり見るに、へその位置が妙に高すぎると感じないだろうか。
勿論これは、ボディモーフィングの影響が大きい部分もあるのだが




日本人体型を再現する場合、胴を短くすることが多いだろう。
その際、どうにもしっくりこない……と感じたならば、恐らくそれはへその位置。
そこで、大胆にもロゴをあてがって……




肌と同色に設定してやることにより、へそそのものを消し去ってしまうというわけである。
しかしいざ無くなると、逆に違和感があるような無いような……調整は意外に難しいかもしれない




最大限に効果を発揮するのは、デカパンを履かせた場合である。
これまではへその位置が気になり、通常パンツの丈をロゴで継ぎ足す程度で妥協していた御大であるが
今回雷様手法を施すことにより、ようやく違和感のない形でデカパン装着姿を拝むことが出来た














彼らの出番は未だ見えず ―