おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

Forza Motorsport 4 インプレッション  ほか

いよいよ秋本番。
本ブログスタッフの最も好む季節の到来であるが、
君は風邪など患うことなく元気に過ごしているであろうか。

さて本日は、ここ最近プレイしたゲームのインプレッションを簡単に書き流してみよう。
Gears of War 3をやり込む時間が足りぬままに、新作ラッシュは容赦なく襲い掛かる!


ハックアンドスラッシュに飢えているならば、コレをプレイせよ
 まずは、配信日当日に国内配信中止のアナウンスという前代未聞の大失態をやらかした、
 XBLA「Torchlight」の感想から書き流そう。

 本作は配信から数ヶ月経過している上、国内では未だ配信されていないゲームである。
 ならば何故このラッシュの最中に買ったのだ?と小首を傾げている君に説明させていただくと、
 理由は単純……北米マーケットプレースにてワンデー限定大幅値下げセールが行われていたのだ。

 何れ購入しようと考えていたソフトがまさかの超安価!このタイミングを逃すわけにはいかぬ!
 というわけで、ついに購入してしまったというわけである。

 内容を簡単に説明すると、ディアブロ
 この一言で片付けることができるほどに、プレイフィールは似通っている。
 取ってつけた程度のストーリーを尻目にひたすらダンジョンへと潜り、
 数多の敵を薙ぎ倒しレアやユニークを漁る、好きな方にはたまらないアレだ。

 本作はプレイヤーの成長曲線をはじめとした各種要素が非常に巧みにデザインされており、
 あと1階、あと1階……と、ズルズルと止め時を失ってしまう。

 1階層潜る毎に受けることのできる依頼に次々とドロップする装備品、
 ゴールドを消費しての武具へのエンチャント付与(失敗するとゴミ性能に……!)、
 アイテムのソケットに嵌め込むことのできる石、そして石の合成強化。
 スキルの強化も大事だし、同行するペットに装備するアクセサリやラーニングさせる魔法も重要。

 こういった、このジャンルの持つ中毒性の高い要素はおよそ網羅されており、
 それでいて凡百のディアブロクローンとは一線を画す高い完成度!
 加えて、コンソールへの移植に当たって操作系統がコントローラに最適化されており、
 全ての場面においてストレスがないのも特筆すべき点だ(振動機能の使い方もお見事)。


 以下多少のネタバレあり

 
 本筋のダンジョンを踏破すると、町の南東に新たなるダンジョンへの入り口が開放される。
 この手のゲームに目がない君ならば、クリアしてからが本番というのは百も承知であろうが、
 それは本作においても同様だ。

 このクリア後ダンジョンは、敵も数段強化されており、ドロップするアイテムも一段と強力なものとなる。
 恐らく最下層というものは存在しないと思うので(もしかしたらあるかも)、
 思うさま潜り続けることができるというわけだ。

 ただ、深く潜るにつれ強化される敵との戦いに単調さを感じ、辛くなってくるかもしれない。
 そうしていよいよ限界を感じたならば、次はプレイヤーキャラクタではなく武具の育成へとシフトするのだ。

 本作は、本編クリア以降はいつでもリタイアが可能となる。
 リタイアを実行すると、新規データに持ち越す武具を「ひとつだけ」選ぶことができる。
 ここで選択した武具は、付与されているエンチャントの効力や物理攻撃力が10%程度アップし、
 さらにリタイアしたキャラクタの名が接頭語として刻み込まれるのだ。
 そうである、ここに世界にひとつだけの武具が生まれるというわけである!
 (単に持ち越すだけならば、共用ボックスに50個まで保持可能)

 こうして本編ダンジョンを周回し、いくらでも武具を鍛え続けることのできる本作に、終わりは見えない。
 パラメータのカンストする様子もないので、満足するまでプレイを続けることができるのだ。

 マルチプレイの欠如が玉に瑕な本作Torchlightだが、
 一人のんびり黙々と潜るのが好きな君には、これ以上ないオススメ作品である。
 マルチプレイは、来年辺りに発売されるであろう「Torchlight 2」まで待てばいいさ。

XBLA版Torchlightのトレイラー。
北米タグをフル活用している君は要チェックの1本だ





▼15年の月日如きでは、名作は色褪せぬ
 ついに配信を迎えたガーディアンヒーローズ
 いきなりだが、まず原作プレイヤーにとってはマストバイと書かせていただこう。
 未プレイの君も、とりあえず体験版を試してみるべきだ。
 触れてみて「こりゃ面白そうだ」と感じたならば、即座に購入せよ!
 なんと僅か800MSPでコレが手に入るのだ、冗談の様な価格設定である!


 ……落ち着いたところで、簡単に解説と感想を。
 本作のストーリーモードはマルチエンディングとなっており、
 各所に出現する選択肢の辿り方によって様々な結末を迎える。
 エンディングまでのプレイ時間は40〜50分程度と軽めであり、
 大量に準備されている選択肢をあれこれ試しつつ周回して楽しめる作りとなっている。

 ストーリーモードは全4キャラクタ(+隠し1キャラクタ)を自由に選択することができ、
 また2人で協力してプレイすることも可能だ。
 協力プレイはオンラインにも対応しており、気の合うフレンドとも謎の野良ガイジンとも遊ぶことができる。
 この協力プレイ、なんとクレジットは共有なので、うっかり死んでしまった時は申し訳なさでいっぱい。

 昔取った杵柄なんて言葉があるが、私その杵柄が見当たらんのだ……

 
 さて、本作には新たに調整されたアレンジモードと、
 セガサターン版を再現したオリジナルモードが用意されているのであるが、
 このアレンジモードがかなりの曲者で、もはや新作といって差し支えないほどの変貌っぷり!
 君が格ゲーに明るいと見込んで例えを書けば、
 オリジナルが「ストII」ならばアレンジは「ヴァンパイア」というほどの違いがあるのだ。

 デフォルトではアレンジモードに設定されているので、
 操作も展開も忙しすぎる!と感じたならば、オリジナルモードに切り替えてみるといいだろう。
 ひとつひとつの技も見やすく、敵の動きも比較的よく見えるので、
 「気がつけば死んでいた」という状況にはなりにくい筈。
 というか、デフォルトはオリジナルでよかったんじゃなかろうか……?


 続いて対戦モードについて少々。
 ストーリー(難易度ノーマル以上)をプレイすると、
 倒した敵が次々と対戦モードで使用可能となるのもガーディアンヒーローズの特徴のひとつ。
 最終的には、屈強なボスから一般市民まで登場キャラクタ全てが使用可能となり、
 それらのキャラクタを使用してのオンライン対戦が可能となっているのだ。

 オンラインでは、なんと格闘アクションながら12人同時対戦をサポート!
 試合開始とともに、まずは自キャラを探すところからはじまる混沌極まりない仕上がりだ。
 酷い時は、自キャラを見つけた頃には死んでいた、なんてこともあり得るのだ。

 ともあれ、本作の多人数対戦はお祭りである。
 勝った負けたではなく、大暴れして笑い飛ばすのが正しい楽しみ方なのだ。
 反面、1 on 1のガチ勝負が白熱するのも本作の素晴らしい点。

 もしキャラクタの能力差に理不尽な思いを抱いたならば、心ゆくまでバランス調整をしてみるといい。
 対戦ルールは設定し切れぬほど事細かに弄ることが可能なので
 (使用禁止キャラはもちろん、個別に使用禁止技まで指定可能!)、
 君の望む完璧なバランスを目指すことだってできるのだ。


 盛り沢山な、リメイクのお手本というべき贅沢な作りの「ガーディアンヒーローズ」。
 さあ君も今すぐ12人対戦に参戦するのだ。
 あ、ニコレのバリア嵌めは禁止だぞ!

何度でも紹介してみせよう!
さあガーディアンヒーローズの魅力に触れるのだ





▼全てが進化したレーシングシミュレータの決定版
 完璧な仕上がりと思われた前作「Forza Motorsport 3」から2年。
 その完璧をさらに上回る新作「Forza Motorsport 4」が、ついに発売されたのだ。

 同時出走台数増加・グラフィックスの向上・タイヤデータの一新による挙動のさらなる本格化・
 音割れするほどの大迫力のエキゾーストノート・そしてキネクトセンサーへの対応と、
 前作からの進化の度合いは目を見張るものがある。

 まずは気になるであろうキネクト関連について。
 キネクトでできるのは、音声によるメニュー間の直接ジャンプとヴァーチャルハンドルによるレース、
 そしてオートビスタの操作とヘッドトラッキング
 
 中でも特筆すべきはヘッドトラッキングだ。
 キネクトからの距離はほとんど必要なく、普段どおりのモニタからの距離でも問題なく認識された。
 メニュー内のヘッドトラッキング項目を選べば、感度等をレース中でも細かく調整できるので、
 ちょっとズレてるかな?と感じたら直ぐに調整することが出来、不便と感じることはなかった。

 驚いたのは、その感度のよさ。
 プレイ前は、上体を左右に傾けて視点を移動させればいいだろうと考えていたのだが、
 実際プレイしてみると首をちょっと捻るだけで視点がそちらに移動してくれたのだ。
 極自然な形でラインを見据えることができるこのヘッドトラッキング
 キネクトセンサーを所持しているならば是非に体験してみて欲しい機能だ。

 次にオートビスタのキネクト操作とヴァーチャルハンドルであるが、これらは完全にライト層向けである。
 ヴァーチャルハンドルに関しては感度もよく気持ちのいいドライブを満喫できるが、
 シビアなアクセルワークを体験した君には物足りなさの方が大きいと感じてしまうであろう。
 ちなみにヴァーチャルハンドルは座ったままでもプレイ可能なので、手軽に遊ぶには申し分ない機能だ。

 オートビスタは、正直コントローラで操作した方が快適。
 巨大なモニタと広いスペースがあるならばまた印象も変わってきそうだが、
 極一般的な広さの部屋でプレイする分にはコントローラで十分である。

 ところでこのオートビスタ、実のところ全く期待していなかったのであるが、
 実際触ってみると評価一転、これはスゴイ。
 クルマに詳しくない私でもどこかワクワクしてしまうのだ、
 カーマニアを自負する方ならば、このモードだけでも購入の価値があるかもしれぬ。


 さて、本シリーズの大きな特徴のひとつであるペイント機能は、最新作でさらに使いやすく進化。
 また、前作で作成したバイナルをインポートすることも可能なので、
 デザイン復刻も容易に行うことが可能なのだ。


Forza4にて復刻、EMS-05 ACG。
より美しくなった車体に、またしても貼り付けられてしまうZwinemn社の傑作モビルスーツイメージバイナル





ダットサンがForza 3から引き続き収録されており、ひと安心。
早速放置車バイナルを貼り付け復刻してみた。
復刻ばかりでなく、新作も手掛けねば……





恐怖・地獄少女カーも細部を修正しつつ無事復刻。
前作で行った作業が無駄にならないのが有り難い。
SVRシリーズのCAWも、素体モデルの一新でもしないかぎり
ベース値くらいは引き継がせてくれればいいものを


ライバルモードをはじめとした中毒性の高いモードが多数備わり、
オンラインでは16台同時出走のバトルを楽しめ、
同好の志で自由にクラブを結成することもできるようになったForza Motorsport 4

私のようにクルマに疎い者が(走ることを含めて)これだけ楽しめているのだ。
もしほんの少しでもクルマに興味があるならば、コレをプレイせぬ手はない!






というわけで、今回の記事は如何だったであろうか。
どれもこれも提灯記事紛いとなってしまったが、事実どれも絶賛してしまう出来なのだ、仕方あるまい。
特にForza 4と前回記事にて触れたGears of War 3は、どちらも化け物級!
機会があれば……いや機会なくともどうにかして触れてみるべきである!



本日はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。