おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

WWE2K14 勇士の叫び 4 Dr. Death The Final

Deeper Cut...
それは深く刻まれた皺。
それは削ぎ落とされたムーヴセット。
それは最も美しく儚い晩年の探求。

CAWカテゴリの派生となる新カテゴリ "The Deeper Cut" 本日よりついにスタート。
記念すべき第1弾は、"DR. DEATH" スティーブ・ウイリアムスをご覧いただこう。

全盛期前後を作成することの多い通常CAWとの違いを、その目で確認せよ!



事実上引退試合となったのは、米インディ団体ACWでの一戦。
頭髪はなく、頚部を赤いスカーフで覆った姿で、殺人医師はリングに佇んでいた。
動き的には歩行するので精一杯という印象だったが、その眼光の鋭さは失われてはいなかった




全盛期と比較し、ふた周りほど小さくなってしまった体格。
だがしかし、病状と術後のハンディを思えば、これだけの肉体を維持しているだけでも奇蹟なのだ




主力攻撃はパンチ。
得意のパンチで相手の動きを止め、ダメージをじわじわと与えていく




ベリートゥベリーといったレスリング式の投げ技各種を、
モーションの小さめなものをチョイスしムーヴセットに組み込んだ。
この時期のコンディションでは到底無理だったと思われるが、せめて……




懐かしき日々を思い起こさせた、アメフトタックルを予告する指回しアピール。
オクラホマ・スタンピートへの序曲である




09年7月、IWAジャパンにおける
ヘルアント・マシン2号とのシングルマッチで繰り出したオクラホマ・スタンピートは、
持ち上がり切ることなくそのままサイドへ額から落としてしまった。

失敗技ではあったが、結果的に恐ろしい角度の危険技となり、そのまま3カウントを奪うことに成功。
ただ、3カウント直後に客席からは「えぇー……」とブーイングが。


これがあの日のドクのベストだと、何故察せないのか……





最後の最後の切り札に、レッグロックベリートゥバックをこっそりと忍ばせる。
侮って掛かってきた相手を、頭からマットに突き刺してやるのだ!




殺人医師最期の技は、スクールボーイであった。

この試合からおよそ3ヵ月後の09年12月29日、"DR. DEATH"スティーブ・ウイリアムスは、
コロラド州デンバーのセントアンソニー・セントラル病院にて息を引き取った。
享年49歳であった




"DR. DEATH! Steve Williams! Tough guy!"




今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。