おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第一回 - デスマッチの極北

先日なんとなく押し入れを整頓していたところ、

A. ダンボールの中に鼠色の謎の太いケーブルを発見した。
B. ダンボール内にカンフーマスターなフィギュアが転がっていた。

Bが気になるのは君だけではないが、今回はAで進行させていただこう。


さてこのケーブルが一体何のケーブルなのか、賢明な読者諸兄姉ならばもうお気づきであろう。
見覚えのあるシンボルマーク、そしてSONYの刻印……そうである、懐かしきPS2S端子ケーブルだったのである。
んムフフ……これは本ブログ映像班に到着した新型メカ "キャプチュード(今命名)" にぴったりではないか。
ならば危ぶむなかれ、迷わずいけよ新企画。

というわけで、本日は新企画「断崖式レトロゲー談義」の第一回をお届けしよう。
エプロンから落下しチアノーゼになるのは私か君か……いざゴング!



遡ること十数年、シンプルシリーズに突如現れた超新星 "THE プロレス" の続編が、今回の御題。
開発は、今尚WWE2Kシリーズのデベロッパーとして活躍中のYuke'sが担当しているのだ、まず間違いはない




スタートボタンを押すと現れる、簡素なモード選択画面。
シンプルながら、プロレスゲームに必要なモードはきっちりと揃っている




オプション項目のひとつである「試合の演出」では、試合中のカメラワークを3種類から選択することが可能。
WWE2K15とはなんだったのか




さてお待ちかね、エディットモードを触ってみよう。
エディットできるのは頭部/上半身/下半身の3カテゴリであり、それぞれに約30種類のパーツが用意されている。
これらパーツは、眉や髭の変更やエルボーパットの着脱といったことはおろか、カラー調整すらできない為、
エディットの自由度はかなり低いと言わざるを得ないが、価格を思えばこれでも十分な機能であろう




大まかながら体格の設定も可能。
選択の幅が狭そうに見えるが、これがなかなか十分な対格差を表現できるのだ




ムーヴセットのエディットはまずまず充実。
エキプロからモーションを多数流用しているのは一目瞭然だが、それでもこの技数は目を見張るものがある




必殺技は、持ち技からひとつチョイスする方式。
面白いのは、必殺技のみ自由に技名を変更できることだ。
技名が画面下部に表示される本作にとって、これは実に有意義な機能である




選べる試合形式は3種類。
残念ながらタッグマッチは実装されていないが、バトルロイヤルは4人で楽しむことができるぞ




登場レスラーは20人+隠しレスラー5人。
全枠エディットで上書き可能なので、実質25枠を自由にカスタムして楽しめるというわけだ。
さてこちらはデフォルトレスラーであるが、顔はともあれそのリングネームから元ネタが見え隠れするのが面白い




"クリティカルK" 神田川俊夫で悶絶。
この時代のYuke'sはセンス抜群である




ただし、コスチュームはこのとおり元ネタの雰囲気なし。
だがしかし、本作は全レスラー自由にエディット可能なので……




ちょこっと弄ればこのように麺ジャラスな絵面へと変貌を遂げるのであった。
いぃぃぃっきょ!




さて最後に、本作の最大の売りであるデスマッチの様子を動画にてご覧いただこう。
用意した動画は2本……最後まで目を逸らすでないぞ!



「有刺鉄線電流爆破を3Dプロレスゲーで楽しめる日がくるなんて!」
当時はそう甚く感動したものだが、まさかコレが唯一無二となってしまうとは





NWAの制止を振り切り、ついに実現した2大巨頭の直接対決。
だがしかし、その幕切れはあっけなく、そして凄惨なものに。
本動画を再生する前に口いっぱいに茶でも含めば、毒霧噴霧のよい練習になるぞ




断崖式レトロゲー談義第一回、如何だったであろうか。

眠っている無数のレトロゲーを紹介するチャンス到来。
もしこの企画が軌道に乗るならば、その時は新カテゴリとして独立させるとしよう。
本ブログは、君の暖かい声援に野次を待ってるぞ。
紙テープも禁止じゃないぞ。



今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。