おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第三回 - 新たなる挑戦者

HUMAN(Spike)にYuke's、そしてAKIが鎬を削ったあの日のプロレスゲー戦線。
とそこに、唐突に乱入せんとするニューチャレンジャーの影がひとつ。
それは、メサイヤでもBPSでもなく……


Square渾身のプロレスゲー参入第一弾 "オールスタープロレスリング"。
あのSquareが新ハードPlayStation 2で開発するリアルなプロレスゲーム……ということが大きな話題を呼び、
その衝撃は当時のTVニュースでも取り上げられたほどであった




会場に巌流島を選択すれば、巌流島デスマッチルールが適用される。
そうである、本作はあの伝説の闘いを自由に楽しむことができるのである!




表示設定は事細かに変更可能。
臨場感を優先したくば、全ての表示をオフにしてやればいいのだ




独自要素として、登場レスラーのサインを収集することが可能。
うむ、Squareらしいズレ方である




登場レスラー一覧。
なんだこれは……オールスターと謳いながら、どこを切っても新日色全開ではないか。
何故か新日以外から鶴田のみ収録されているのも、妙に腹立たしい




技のモーションに関しては、プロレスゲー1作目ながらなかなか見映えがよろしい。
だがしかし、プロレスはそれだけじゃあどうにもならんのだ




投げ技を仕掛ける際は、相手の頭部を掴む動作が必ず発生する。
この違和感、開発中に誰も何とも思わなかったのであろうか




さて、ここから数本の動画をご覧いただこう。
こちらは大きな売りとなっていた入場シーンの様子である。
見映え優先で光源を滅多矢鱈に配置したせいか、フレームレートはガタガタ。
これは本ブログのポンコツメカ "キャプチュード" の性能の限界ではなく、実際にこんな感じなのだ





続いて試合の様子。
いきなりのロボットウォーキングに思わず場外転落しかけるが、
見るべきはそこではなく各種効果音及び声の当て方。
これぞSquareの実力か、素晴らしい臨場感を生み出すことに成功している。

だがしかし、観戦に不向きなのはこの一戦を見るだけでも理解いただけるであろう。
再戦も一応UPしてあるので、興味あらば見てみるべし





ニュースで大きく取り上げられたのは、リアルに蘇る日本プロレスの父の姿。
力道山のみに用意された2種の特殊な入場演出は、Squareらしいというかなんというか……





いくらなんでもオールスターと呼ぶには偏りすぎている!
実は隠しレスラーとしてあいつやこいつが収録されているんだろう!
パッケージ裏の登場選手一覧末尾に書かれた "...and more" の文字列。
ここに全てを賭けた全国のプロレスファンの期待は、大きく膨れ上がっていたのであるが……



そうそう、使いたかったんだJガールズ。
……こんな状況の中でてめぇ……なァにができるんだコラァ!





こんな悲劇は繰り返してはならぬ。
戒めとして、ここに入場動画を記録しておこう。
なお、試合の様子もUPはしてあるが、これは興味あるもののみ観戦すればよし。
もう駄目〜なのはこちらの方である




今回の断崖式レトロゲー談義、如何だったであろうか。

光る部分もありはしたものの、総合評価では大仁田厚FMW並みの惨憺たる結果に終わったSquareの挑戦。
だがしかしあのSquareのことだ、きっと続編はとんでもないことになってるさ……
そう願わずにいられなかった、あの日の本ブログスタッフなのであった。



今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。