おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第十八回 - 人間山脈からミゼットまで

断崖式レトロゲー談義、いよいよ復活!

んムフフ……君、待ち侘びていたのであろう。
そうでもない?
……おめぇはそれでいいや。



飛躍的な進化を遂げた2作目から2年。
満を持しての登場となった3作目は、はたしてどのような内容なのか……
というわけで今回は、オールスター・プロレスリングIIIについて簡単に書き流していくとしよう。

画像1枚目にして隠し要素オープン状態という大惨事であるが、
ご覧のとおり本作はデフォルト収録されているレスラーの技を自由に設定することができるのだ。
ただし、この機能を使用するにはとある条件を満たす必要があるのであった




追加されたレスラーがあれば、削除されたレスラーもあり。
本ブログスタッフ的には、今回も雅央と百田さんが無事オールスター入りしており一安心である。

ただ、この時代を思えば武藤の削除はかなりの痛手。
「武藤がいないから買わなかった」なんて方も、少なくはなかったのではなかろうか。

余談ながら、私としてはアントンの削除が痛すぎた。
せっかく入場シーンが復活したというに、III仕様の演出で猪木の入場を見ることができぬとは……。
いぃぃぃぃ……ジャシュ!を、IIIでも聞きたかったのう



▼追加されたレスラー

 - 新日本プロレス
  西村修
  吉江豊

 - プロレスリングノア
  金丸義信
  斉藤彰俊
  杉浦貴
  スコーピオ
  森嶋猛

 - ZERO1
  田中将斗

 - フリー
  藤田和之(1作目から復活)

 - オリジナル
  日向葵

▼削除されたレスラー

 - 新日本プロレス
  ケンドー・カシン
  黒師無双
  小島聡
  武藤敬司(頭髪健在版)
  武藤敬司

 - フリー
  アントニオ猪木
  白覆面
  力道山

 - オリジナル
  陣内憲一郎
  有里優作




肝心のプレイ時のシステム面は、IIから順当にパワーアップ。
セミオートなリバーサル以外に取り立てて大きな変更はないものの、隅々までブラッシュアップされた印象だ。

なかでも嬉しいのは、敵にいきなり背を見せる不自然な動作が修正されたこと。
距離が大きく離れると背を向けての移動となるが、
ある程度接近すると後退時でも相手を見据えつつ移動する様改善されたのだ。

また、細かい点で各種モーションの修正がされている点も見逃せない。
例えば、前作では違和感バクハツであった雅央のアピールもご覧のとおりである。
よっしゃ担ぐぞー!




前作まで収録されていたサインコレクションはついに消滅。
とはいえ、ローディング中に拝むことができるので悲しむことはないぞ




さてお待ち兼ね、ここからは本シリーズについに実装されたクリエイトモード“パワーメイク”の紹介だ。
このモードでは身長や体格から顔の細部まで、ある程度自由にオリジナルレスラーを作成することができるが、
いちから作るのは面倒だ……というプレイヤーの為に、多数のサンプルも用意されているぞ。

サンプルには、デフォルト収録されていてもおかしくないレスラーのモデルがずらり。
魔神風車は用意されていたかのう




毎度エディット用として何故か登場する、旭日旗眩しい火の玉タイツ。
デフォルト収録されていたならば、どれほどよかったものか




指の角度が違えば異なる技であるように、
ヘアスタイルが違えばそれは別のレスラー……で通すつもりなのかオイ。
髪パーツさえ変更すれば、すぐにでも使用できそうなクォリティではないか




マスクも多数用意されており、
中でもハヤブサえべっさんのマスクは、ライセンスを得ているのかほぼ完璧な仕上がり。

その他カシンやらのそれっぽいがなんだか微妙なマスクや、
あの日のノアのハロウィン興行まんまなマスク等が収録されている




さて君、画像左上のパワーメイクの文字上に表示されているLimit Break!にはお気づきであろうか。
なんとコレ、とある操作により体格作成時における制限を大きく緩和するという、素晴らしい隠し要素なのだ。

Limit Break状態ならば、人間山脈の規格外なボディ再現もご覧のとおり。
ちなみに、身長は61cm〜370cmまで変更することが可能だ。
ただ、体重は身長に応じて自動設定されてしまうのが玉に瑕




こうなると小さい方面も試してみたくなる……というわけで、リアル身長で伝説のミゼットレスラーを作成!
このモードの仕様上コスチュームの細部までは再現できなかったが、雰囲気的にはなかなかのモンであろう




頭部のエディットはかなり細かい部分まで弄ることができる。
例えば目だけでもこれだけの項目が用意されているのだ。
これは片目毎に設定可能なので、左右の目の高さをずらしたりすることも勿論できるし、
鼻や口、そして顎もそれぞれに傾きを設定できるので、アシンメトリフェイス再現を存分に楽しめるぞ




嫌になるほど細かく設定できるムーヴセット。
収録技の中には、パワーメイクで作ってくださいと言わんばかりの技もちらほら。

ただ、初期状態ではスキルポイント不足が深刻で、自在に技を装備することはできない。
ではどうするのかというと、こうするのである




パワーメイクで作成したレスラーを育成するモード、その名も“育成モード”。
チープな演出の中、無駄に熱い雰囲気ではじまるこのモードに嫌な予感がしたのは、私だけではあるまい






(当時にしては)美しいプリレンダムービーで階段を下り、プレイヤーに語りかけてくる謎の女性。
どうやら彼女がこのモードのナビゲータのようである。

彼女の名は、日向葵
この時、彼女が本作唯一の隠しレスラーだということは知る由もなかったのであった




淡々と試合をこなし、ポイントを稼ぐ。
七番勝負といったイベントもあるものの、基本的には敵を倒してポイントを稼ぐのみであり、
育成の為に仕方なくやる程度の薄いモードである。
Sまで育てればスキルポイントと技が揃う的な、そんな仕様だったか否か。

ちなみにプロレスのスタイルは4種用意されており、
その4種をSまで育てることが、本記事画像1枚目のSPECIALモード解禁の条件となっているのだ。
SPECIAL解禁と同時に隠し技もフルオープンになったような記憶があるが、どうだったかのう




SPECIALモードでは、デフォルトレスラーの技を自由に変更することが可能。
ただ、技の中には完全な専用技状態のものが存在し(例: フライングボディシザースドロップ(鶴田式))、
それらを他のレスラーに装備させることはできないようだ。

また、このモードでは技名も自由に変更可能となっているが、
技変更と違いこちらはセーブ不可という謎仕様なので、
頑張ってリネームしても楽しめるのは電源を落とすまでなのであった




IIでスクウェアの甘い技設定に憤りを覚えた君も、このモードさえあれば鬼にマイク。
今尚現役で活躍しているレスラーも多いので、現行版の技セットに近づけてみるのも面白いだろう




ボディスラムひとつとっても専用技を用意するというこだわりっぷり。
4作目は傑作の予感だったのであるが……




さて、ここからは動画を楽しんでいただくとしよう。
今回用意した試合動画は3本。
いずれも観戦モードを用いたものなので、内容に過度の期待はするでないぞ。



まずは入場シーンの動画をひとつ。
2作目では削除されていた入場が、大きくパワーアップして復活しているのだ。
ただ、パワーホールまでパワーアップせんでよい




小橋建太 vs. 長州力

幻のカードがオープロIIIで実現!
君は、凄惨を超えた先にある笑いを見出すことができるか




ミスターブッタマン vs. リトルフランキー

第2試合は、リミットブレイクを発動して作成したミゼットレスラー同士の対決。
あまりに冗長な流れだった為、ダイジェスト版として編集した。

余談であるが、ここまでの3本の動画は昨年8月に録画したもの。
本コーナー再開のタイミングがなく、半年以上寝かされていたものなのである




ハヤブサ vs. 田中将斗

最後は、デフォルト収録の田中とパワーメイクで作成したハヤブサの対決。
ぎこちないながらもいい意味で期待を裏切る白熱の攻防……その結末や、如何に




久々の更新となった断崖式レトロゲー談義、如何だったであろうか。

いよいよ手持ちのプロレスゲーも残り僅かというわけで、
今後は予告どおりプロレスゲー以外のレトロゲームにも手を出していく予定である。
本ブログスタッフお気に入りのアレやコレに、乞うご期待。



今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。