おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第二十一回 番外編

君は、その昔キングオブコロシアムIIにて開催されたロジック対戦大会を覚えているであろうか。
む、そもそも知らぬと申すか。
ならば説明させていただこう。

遡ること10余年。
書類選考で全国からエディットレスラーを選抜、選ばれた者はSpike宛にメモリーカードを送付。
そうして集ったレスラーをSpike開発陣が観戦モードで戦わせ、トーナメント形式で優勝を争う……という、
ロジック派にはたまらぬ公式大会が開催された。
それが、今回のテーマであるロジック対戦大会である。

ファミ通.comによる当時の記事

当時から生粋のロジック観戦派であった本ブログスタッフは、勇んでこの企画に応募。
書類選考に書いたエディットレスラーのコンセプトは、
「もしも殺人医師が病に侵されることなく、総合格闘技のリングに立っていたならば」であった。


当時応募したエディットレスラー“冷酷医師”スティル・ジェームス。
そのデータは、メモリーカード内にまだ生きていた。

このジェームスは、総合仕様ながらプロレスの香りを色濃く残すことを強く意識しており、
勝利至上主義には走らぬものの、それでいて勝ちにいくという絶妙なラインを想定して作成したものとなっている。

例えば、ホーミングダッシュ技は強力な走りタックルのみならず
イリアムスらしいラグビータックルをほぼ同確率に織り交ぜたり、
中盤から強引に殺人バックドロップを狙ったり、
フルネルソンスープレックスを繰り出す直前にはトライアングルサインを出したりと、
総合でこんなウイリアムスが見てみたかった……という願望をそのまま投影して仕上げたものであった。


溢れんばかりの熱意が届いたか否か、ありがたいことに私の元には採用通知が届き、
晴れてこのロジック対戦大会にエントリー。
そうして開催されたトーナメントは、どこか胡散臭い試合結果もちらほらと見られる中、
我がスティル・ジェームスは準優勝という華々しい成績を飾ったのであった。

準優勝者に用意された賞品は、
スタッフ謹製エディットレスラーデータの収録されたメモリーカードとSpike製PS2ソフト1本という内容であったが……





到着した賞品には、なんとキンコロ開発時の資料であるドクの生写真がサプライズ同梱されていたのであった。
……いやはや、この思い出をどうして忘れることができようか。





ジェームスのロジック具合を動画にてチェック。
殺人医師よ、永遠に……




今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。