おにてん工房

大本営霧散につき已む無く転進

断崖式レトロゲー談義 第二十二回 - 小さなプライド、延髄斬り

キングオブコロシアムIIで締め括る筈であった断崖式レトロゲー談義プロレス編に、最後の刺客。
プロレスゲーと呼ぶべきか否かは微妙なところであるが、
なんでもありがプロレスです!というわけで、ひっそりと紹介させていただくとしよう。



今回紹介するソフトは、闘魂猪木道 〜ぱずるDEダァーッ!〜。
初回特典には、猪木の顔を模したペーパークラフトが付いているぞ




本作には勝ち抜き戦の他、純粋に対戦を楽しめるモードやお題を達成するモード等が用意されている。
まぁ、いずれもやることはパズルゲームなのであるが




各種試合形式のチュートリアルも完備。
キャラクターデザインはあの浜岡賢次氏が担当している為、どうしても国会議員にしか見えぬ大惨事




収録レスラーは全8人。
チョシュもフヒナミもいないとは、なァにがやりたいんだコラァ




パズル部分は同色の魂(たま)を4つ並べると消せるという、お馴染みのアレ。
独自のルールとして、同色の魂を2×2に積むと巨大な闘魂魂(とうこんだま)になるというものがあり、
この闘魂魂を連鎖で多く消すほどに大技が繰り出される寸法となっている。

また、大掛かりな連鎖ほど相手側におじゃまぷよ……ではなく試練魂(しれんだま)を送り込むことができ、
最終的に魂の置き場の無くなった方が敗北となる




前述の独自ルールの影響で殊の外大味なパズルとなってしまっているが、本作の魅力はパズル部分に非ず。
魅力は、この闘魂記念館にあり!




闘魂挑戦モードのお題を達成すると、闘魂記念館の各種資料がオープンされていく仕組みであるが、
パズルゲームに明るくない本ブログスタッフにはコレが限界であった。
9連鎖なぞできるわけなかろう……やってられるかバカヤローッ




闘魂名言集では、猪木の名言が本人の読み上げとともに堪能できる。
このシュールさに、君の腹筋はどこまで耐えることができるか




闘魂名勝負集では、あの日の名勝負をダイジェストで拝むことが可能。
どの試合動画も大幅に編集されており短いものばかりだが、
名場面をまとめて鑑賞できるなんてなんだか嬉しいじゃないかオイ




本ブログお気に入りの場外転落チアノーゼシーンも勿論収録。
喉奥に丸まり込もうとする舌を引き出され、事無きを得た猪木なのであった




最後に、本作の彼是を動画にてご覧いただこう。


全体の雰囲気を掴める様、パズル部分だけでなく闘魂記念館部分もちょこっと収録。
本作の持つ緩い空気を味わいたまえ




まるで夕暮れ時に西日を受け、台所の片隅に佇むママレモンのような本作であるが、
アントニオ猪木ファンディスクとして考えればなかなかのモンだ。
もし少しでも気になったならば、コレクションとしてひとつ購入してみるべし。
今なら500円でお釣りがくるぞ。



今回はこれにておしまい。
次回更新にて、また会おう。